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RIDLEY KANZO FAST  owned by エリート@ETT

ETT(Elite Test Team)の主宰にして丹波の輪っか屋 エリート@ETTさんが駆るグラベルロード、Ridley KANZO FAST!

いろんなところでお見かけする機会の多かった自転車、遂に実物が拝めました。

エアロロードと見紛うフォルムの通り、バチバチに戦闘力を高めたレーススペックなグラベルバイクです。

 

タイヤ : Panaracer GRAVELKING SS +

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が、何はさておきまずはタイヤから。いつもお世話になっております。

当然PanaracerはGRAVELING SSの…よくみれば、「+(プラス)」の文字が。

「プラス」シリーズは耐パンク用のケーシングが追加された耐久性が上がったモデルなんですが、実はSS+はまだ国内展開のないレア物です。

 

フレーム

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要所要所に伺えるエアロ感。気流は見えない。かっこよさは見える。

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フロントフォークもヘッドチューブに覆われるようなエアロロード特有の形状。

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スルーアクスル横の突起も乱流を整えるための形状なんだとか。

 

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更に独特なのがこれ。

ピントずれちゃったけど、トップチューブ先端が切り欠いてあって、操舵時にステムの台座ごと動くような作りになっています。

砂噛みそうで怖いけど、空気抵抗削減の大義の前には砂まちがえた些末な問題なのでしょう。速さが全てに優先される、レースマシンとして至極全うな取捨選択。

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タイヤをシートチューブの影に隠すエアロ化の結果、グラベルバイクとしてはかなり短いチェーンステイ長(425mm)になってます。

エアロでしか出せないかっこよさがあることを、人はミニ四駆で学ぶ。

実際舗装路を4人同時にエアロポジションで下った時はダントツで速かった。 

 

 

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無線内装変速 Classified POWERSHIFT

じつはこの自転車、エアロ化とタイヤクリアランスを実現するために、なんとフロントはシングルクランクしか付かずダブル不可、という攻めた設計になっています。

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チェーンステイとクランクのクリアランスもギリギリ。

 

が、これには面白い秘密があって、実はこのKanzo Fast 本国ベルギーではCLASSIFIEDというブランドの無線内装変速ハブをアッセンブルして発売されているそう。

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https://classified-cycling.cc/

内装変速というとRohloff(ローロフ)あたりが有名だけど、このCLASSIFIED Poweshifはフリーギア自体にも変速機構が搭載されていて、ディレイラーによる外装変速との併用で見かけ上はフロントシングルでも2x並みのギアレンジを実現できます。これは面白い。

残念ながら日本では電波法(?)の関係で使用できないためほとんど情報もありませんが、内装変速って今後絶対「来る」技術だと思うので、要チェックです。

 

メインコンポ : SHIMANO GRX DI2

コンポは安定至高の電動GRX。

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このレバーの握りやすさは本当に凄い。

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DAVOSのネオランドナーで実際にしばらく乗らせてもらってDi2の凄さを思い知らされました。電動変速はグラベルでこそ活きる。

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クランクアーム用のパワーメーターは上述の通りクリアランスが無いため取り付けられず、QUARQの一体型パワーメーターを採用されています。

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ホイール : BOYD x White Industries

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ハンドビルドの高級リムに合わせるのは…

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出た!ホワイトインダストリーズ!

あまりグラベルで聴かないタイプの軽快なハブ音が響いてて新鮮だった。

 

あとがき

上述の内装変速の話のついでに、雨宿り自転車オタク談義中モリビトが気になっているというギアボックスの話も出ました。

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https://bikerumor.com/tout-terrain-drops-in-on-pinion-with-cinq-shiftr-dropbar-gearbox-gravel-bike-more/


リアハブではなくクランク側で変速する車のトランスミッションのような機構。重心に近いクランク側に変速機構を集中させるのは理にかなってる気がします。

 

リアが11枚だの12枚だのは正直目覚ましい進歩とは言えないし、行き詰まってきた感のある外装変速。なにより地面スレスレに変速機構を剥き出しでぶら下げてるって、改めて考えるとなかなかにリスキーな構造なんですよね。


 

メンテナンス性や重量など課題は多いのかもしれませんが、全ての外装変速を過去にして王者シマノの牙城を崩すゲームチェンジャーの出現が待たれます。

 

おしまい