【レビュー】Ritchey Beacon WCS 超フレアなハンドルを1年使ってみたけれど

レビュー
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Ritcheyのグラベル用ハンドルバー、Beacon WCS。大きなフレア角と浅いドロップが特徴的でサイズ展開も多く、昨年秋に購入してグラベルロードのJARIに導入していました。

一年ほど使ってみたものの、結論からいえばいまいちしっくりこなかったので元の Dixna バンディーに戻したのですが、自分の使い方には合わなかったけど悪いハンドルではないと思うので、軽くまとめておきます。

Ritchey Beacon WCS


購入動機

自分がこのハンドルに注目したのは実はフレア角ではなくて、ドロップの浅さ。
バンディーのレビューでも詳しく触れた通り、舗装路での走行感を極力スポイルしないために、ブラケットの位置は極力ロードと同じくらい低めにしておきたい。

一方でメインのグラベルをしっかり楽しむためにはなるべく高め・広めで下ハンを握りたい。

この二つを両立するためにはハンドルの落差は少なければ少ないほどよく、その点Beaconはバンディーよりもさらに20mm短いドロップ80mmという、他に類を見ない「浅い」フレアハンドルでした。

 

基本スペック

WCS BEACON SIZE
  • ドロップ:80mm
  • リーチ:65mm
  • ドロップフレア:36°
  • フレアアウト:2°
  • バックスイープ:4.5°
今回購入したのは上44cm、下59cmのサイズ。

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実測重量

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重量は実測で303g。WCSグレードだけあって、このサイズのアルミハンドルとしてはかなり軽量な部類です。

 

外観

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36°のフレア角が生む幅59cmの下ハンは見た目にもかなりのインパクトがある。

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極浅80mmドロップ。この部分に関してだけ言えばとても握りやすい。

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上ハン部は手前に4.5°バックスイープしてる。

使用感

超浅めかつワイドな下ハンのおかげで、グラベルの下りの安定度は抜群。急斜度のガレた下りでも、無理のない姿勢でケツを引いてリア加重で安定して下ることができる。ここは狙い通り文句なし。

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ただ問題はブラケットポジション。

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ブラケットの高さはドロップが浅い分下げられるので問題ないとして、やはり36°のフレア角はいくらフレアハンドルでの使用を想定して作られたGRXのSTIといえどどうしても握りに違和感が出てしまい、手首にも少し負担を感じる。

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特につらいのが急な登りでのダンシングで、握りが安定しないのでバンディーと比べてもあからさまに力が逃げている。さらに立ちこぎしながらの変速の際には手首を一層無理な角度までしゃくる必要がありストレスが大きく、結局これが使用を止めた一番の決め手となった。

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下ハンの安定感という魅力は確かにあるが、バンディーでもほとんど不満を感じていなかったし、Beaconのワイドすぎるハンドル幅は山サイでもあちこち引っかかって煩わしかったのも理由の一つ。

そもそもJARIはグラベルを含むロングライドなど、ロード寄りの走行性能を期待して運用している自転車のため、すこしキャラクターが合わなかった面もある。

改めてバンディーを使ってみて

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こうして結局導入から一年ほどでDxina バンディー2に返ってくることとなった。

改めてバンディーを装着したJARIに乗ってみるとブラケットポジションのダンシングでも左右に振りやすく、がれ道の下ハンでも必要十分な安定感でどこを持ってもバランスが良く、まさに攻守に万能って感じ。

あとがき

ということで、ちょっと浮気してみたけれど結局元の鞘に収まってしまった。

ただこれはBeaconが悪かったわけではなくって、もう少しハンドル高めにして基本下ハンを握るようなポジションを好む人がオフロードを走るにはうってつけのハンドルだと思います。レバー間のスペースも広いしポジション楽めな重装備ツーリング車なんかにも合うかも。

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もしバンディーカーボンなんかが出たら絶対買うので、サンエスさんよろしくお願いします。

おしまい

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