Shokzの骨伝導からBOSEのUltra Open Earbudsに乗り換えてみた

レビュー

4年以上愛用した骨伝導イヤホンAeropexがそろそろ寿命。最新機が出たと聞いて一度は購入ボタンを押したものの、直後後輩からお勧めしてもらったBoseのオープンイヤー型イヤホンがかなり良さそうだったので心機一転乗り換えてみる事にした。

ざっくり結論からまとめると

  • 耳が小さくても圧迫感なく装着可
  • ファームウェアのアップデートは必須
  • 音質はオープンイヤーとしては最高レベル
  • ただし音色はゴリゴリのBOSEサウンドなので好みが分かれる

概要

BOSEの耳を塞がないオープンイヤー型の無線イヤホン。

価格はほぼ4万円と、このタイプにしてはかなりいいお値段で、ノイズキャンセリング最強と名高い同社のQuietComfortよりもさらに高価。Amazonだと10%ポイントがつくとはいえ、正直高い。

装着感

耳たぶに巻きつけ磁力で固定する耳輪型。


慣れるまでは片手での取り付けが難しく一体型のAeropexに比べると手間はかかるが一度つければ安定感は抜群で首がもげるほどヘドバンしても微動だにしない。これなら直接剥ぎ取らない限り勝手に取れることはなさそう。

顔はでかいのに耳だけ小さい自分にとって外耳に押し込む最近の完全ワイヤレスイヤホンはどれも圧迫感が強くて敬遠していたが、Ultra Open Earbudsは耳たぶを挟んで固定するので耳の内部には音の出るスピーカー部が軽く乗る程度で不快感は全くない。よほど特殊な形状をしていない限り大丈夫だと思うが、出音部が耳の穴(鼓膜)にむけて配置されなければ音が聴こえないので、なるべく購入前に視聴してみたほうがいいと思う。

見た目

ワイ「どう?」

妻「変」

自転車用ヘルメットとの併用

ヘルメットやサングラスなどとは干渉せず、下ハンでもがいても装着位置がズレたりすることはない。


多少の風切り音は気になるものの、聴こえる音楽の情報量はAeropexとは比べ物にならないくらい濃密。

基本的に自転車での使用はサイクリングロードでのチャリ通時のみで、音楽よりも海外のニュースや帰路で野球のラジオ中継など、あまり音質を気にせず情報だけ聞き取れればオッケーな場面が多いので個人的には必要十分。

使用感

電車通勤で3日間、毎日1時間半ほど使ってみた。

操作性

ボリュームや曲送りは左右に一つずつ付いている物理ボタンで行う。サイズは大きめで明確なクリック感もあるのでかなり押しやすく、作業用軍手をつけた状態でも問題なく操作できたので冬場も安心。


ボタンは左右それぞれ一つしかないので長押しや連打を併用した複雑なクリック操作が必要になるが、Shokzの小さく隣接したボタンに比べれば誤操作は少なくてすむので、個人的にはUltra Open Earbudsのほうがかなり使いやすい。

ファームウェアのアップデートは必須

購入直後にペアリングして耳にかけると無音状態での「サーッ…」というホワイトノイズがかなり気になった。これが仕様なら嫌だな、と思ったけど、色々調べてファームウェアのアップデートで改善された模様。

思ったよりインストールに時間がかかった



専用アプリに機器を登録してBluetoothを接続した状態でアップデートをかけると、かなりゆっくり1時間弱かかってダウンロードを終えアップデート完了。ホワイトノイズは全く聞こえなくなった。

バッテリー充電

充電は付属のケースにUSB-Cを接続して行う。イヤホン本体に強力な磁石が内蔵されていて、向きだけ合わせてテキトーに置くとパチっと決まった位置に収まるので使い勝手がいい。


最近のこの手のイヤホンはどれもそうなのかもしれないけど、ケースに戻すと即充電が始まるのでケースのバッテリーが尽きるまではイヤホン本体は常時強制フル充電になる。バッテリーへの悪影響がなければいいが、とりあえずケースの充電を使い果たしイヤホン本体のバッテリーをある程度消費するまでは充電は控えておこう。

それとこのケース、小さい上にキーチェーン用のホール等はなく、突起も滑り止めもなにもないので少々扱いにくい。知らないうちにポケットから飛び出ていきそうで怖かったのでカラビナ付きのラバーケースを導入した。


一番の問題はいつまでなくさずに使い続けられるかってことなんよな…


Bluetooth接続

iPhoneとの接続は安定していて全く問題はないが、家のテレビ(Sony Bravia)とは相性が悪く接続後しばらくは音声が乱れることがある。10分くらいすると落ち着いてきて、その後はほとんど気にならなくなったが、翌日には再発。ファームウェアアップデートのあとでも発生したのでしたので何かしら問題がありそう。自分は試しにやってみただけで実害はないが、家で複数機器に接続したい人は要注意かも。

音質

聞いた瞬間に笑ってしまうくらいの典型的な「ザ・Boseサウンド」

オープン型だしもうちょっとこう薄味というか、無難な感じになるのかと思っていたけど、いわゆる「生音っぽさ」とは全く無縁な、高音から低音まで極めて人工的に音圧をブーストされた化学調味料てんこ盛りな特濃音空間が展開される。

正直に言って音の傾向は全く好みではないけれど、絶対的な音質はShokzの骨伝導含め従来のオープン型イヤホンとは勝負にならないくらい良い。耳の穴を塞いでないから当然外部の音は聞こえるけど、鳴ってる音楽も高音から低音まで全部ちゃんと聴こえる。


骨伝導のAeropexは「いい音でなってるBGM」って感じだったけど、Ultra Open Earbuds はちゃんとしたスピーカーを正面で聴いているような情報量と空気感がある。オープン型でまさかここまでダイレクトに音を鳴らしてくるとは思ってなかった。

音色が好みでないのが残念だけど、少なくともshokzの骨伝導イヤホンよりは音がちゃんと出てるし、そもそも外でもいい音で聴きたいという時は(夏以外は)Momentumという選択肢があるので、オープンイヤー型に関しては音の好みより使い勝手を優先することにした。

あとがき

4万円近い価値があるかどうかと言われればかなり微妙だし、普通に音楽聴きたいだけならもっといい選択肢がなんぼでもあるけど、耳をふさがないオープン型としては現状最高峰の音質だと思う。多少の欠点はあるけど自分が使う範囲では使い勝手もいいのでとりあえず継続運用してみるつもり。

おしまい



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