顛末
コトが起きたのは土曜の深夜。来週末に楽しい、それはもう悪魔的に楽しいサイクリングをやることになった。ので、ウキウキで自転車整備をしていた。
得物は組んで以来まだ一度しか本格的なサイクリングに投入できていないNESTO CLAUS PROだ。
改めまして、カーボンリジッドドロハンMTB(にもなるCX車)、NESTO CLAUS PRO導入!
— やくも (@wartori621) June 1, 2025
泥狐の車輪(27.5×2.25)をそのまま使ってもトータル3kg近くの軽量化。
フォークはD-309の忘形見に変えて積載性アップ&オフセット量純正比+5mmしてハンドリングのキレを適度に緩和。
割るまで乗るぞ、割らないぞ。 pic.twitter.com/ySnEHj4Inn
どや、カッコええやろ。
ほんでや、ホイールを外して、タイヤを交換して、また取り付けるためにスルーアクスルを通す。
慣れた手つきでシャフトを差し込みクルクルと時計回りに回し、徐々に手応えが出てくるまでクルクル、クルクルクル…
…ん?なんだ?全く手応えがない。というか、シャフトが入って行かん。
穴の位置が合ってなかったか?と思って反対側からのぞくと暗い円が綺麗に重なっている。うん、やっぱちゃんと合ってるな。
ほなもう一回。
クルクルクルクルクルクル…
は?ん??なん?なんで?なんで??ネジが、かからん???
一度シャフトを抜き、受けのネジ穴を見る。何かの突起が邪魔してるとか、やっぱ軸位置がずれてたとか、そういうことであってくれ…と願いながら。
ぱっと見ではよくわからない。
おもむろに小指を穴に突っ込み、軽く穿ってみる。抜き出した指先をよーく見ると、何か細い、
線状の、
銀色の、
これは、まさか、
ジトォ…っと嫌ァな汗が背筋に浮いてくる。
自転車いじってる人間なら一度くらいは経験あるよな。おれの記憶に間違いがなければ、銀色の小さく細やかなこれは、たぶん、剥離したネジ山だ。
つまり、なめた。
カーボンフレームの、リアアクスルの、受け側のネジが、なめた。
絶望が脳にべっとりへばりついてくる。
あ?写真?逆に聞くけど撮る余裕あると思う????
おまえこれまだ組んで2ヶ月も経ってへんねんぞ???ちゃんとしたサイクリングまだ1回しかしてへん。そんでのうてもおまえ、去年は去年で買うて半年経たんDAVOSのカーボンフレームをアホみたいな割り方して泣く泣くNESTOに買い換えたんじゃ。これでまたフレームのネジ山舐めるて、ほんまにええ加減にせえよ…
原因????知るかぼけ、普通に締めてたアクスル抜いて、タイヤ変えて、もっかい突っ込んだらネジが滑っとるんじゃ!なんもしてへんのにこわれた!!なんもしてへんのにこわれた!!!!
…いや、たぶんなんかしたんやろな。まじで心当たりはないけど、前回締め込むときに細かいバリが噛んでたとか、シャフト抜くときに斜めに力加わってたとか、そういう何かがあったんやろうさ。ええよ、わかった。過ぎたことはもうええ。考えたくない。
クソ暑い中、最近ようやく見つけた近所の頼りになる自転車屋まで、炎天下の中チャリを漕ぐ。自転車担ぎながら自転車に乗れるんですよ。そう、HYNOWならね。

途中、不覚にも近所の娘の友だち一家とすれ違ってママさんにものすごい顔をされたけど精一杯の爽やかスマイルでこんにちは!!して有無を言わせずやり過ごした。今それどころちゃうねん。
ショップに着き、メカニックの兄ちゃんに半泣きで事情を説明。
無理やりねじ込んだりはしていないから、もしネジ山が飛んでいたとしても入口だけくらいじゃないかと思ったけど、プロの見立てでは「結構がっつりいってると思う」とのこと。
こうなってしまった以上、作業としては、まずはねじ切りタップを立て直してみるのが第一段階。
専用の工具、案外安くで買えるのな。これでいければばんばんざい。
それで無理なら一度ドリルでネジ穴を広げて、そこにヘリサート(リコイル)を突っ込む、という工程になるとのこと。
ただ、このヘリサートをする場合、当然ながらもとのアクスル径12mmよりも大きな穴をドリルで開ける必要があるが、エンドの金属部がどれほどの厚みがあるかはやってみないとわからないので、もし穴を広げた際にカーボンの積層が出てきてしまったらそこでジ・エンド(エンドだけに(やかましい))。フレームはお釈迦になる。
という旨も了承したうえで、あとはよろしくと託してきた。
で、今日。
店から連絡があり、無事復活!!!!!
ひとまず今回はタップの立て直しだけでなんとかなったとのこと。
よかった…ほんとうによかった…
正直今回ばかりはTwitterでネタにしたら美味しいな、なんて考える余裕もなかった。
原因がわからない気持ち悪さはあるけど、何はともあれ今週末のデスライドには出走できそうで一安心。
いやあ、肝が冷えた…ほんとに…
おしまい
ほんでや、ホイールを外して、タイヤを交換して、また取り付けるためにスルーアクスルを通す。
慣れた手つきでシャフトを差し込みクルクルと時計回りに回し、徐々に手応えが出てくるまでクルクル、クルクルクル…
…ん?なんだ?全く手応えがない。というか、シャフトが入って行かん。
穴の位置が合ってなかったか?と思って反対側からのぞくと暗い円が綺麗に重なっている。うん、やっぱちゃんと合ってるな。
ほなもう一回。
クルクルクルクルクルクル…
は?ん??なん?なんで?なんで??ネジが、かからん???
一度シャフトを抜き、受けのネジ穴を見る。何かの突起が邪魔してるとか、やっぱ軸位置がずれてたとか、そういうことであってくれ…と願いながら。

ぱっと見ではよくわからない。
おもむろに小指を穴に突っ込み、軽く穿ってみる。抜き出した指先をよーく見ると、何か細い、
線状の、
銀色の、
これは、まさか、
ジトォ…っと嫌ァな汗が背筋に浮いてくる。
自転車いじってる人間なら一度くらいは経験あるよな。おれの記憶に間違いがなければ、銀色の小さく細やかなこれは、たぶん、剥離したネジ山だ。
つまり、なめた。
カーボンフレームの、リアアクスルの、受け側のネジが、なめた。
絶望が脳にべっとりへばりついてくる。
あ?写真?逆に聞くけど撮る余裕あると思う????
おまえこれまだ組んで2ヶ月も経ってへんねんぞ???ちゃんとしたサイクリングまだ1回しかしてへん。そんでのうてもおまえ、去年は去年で買うて半年経たんDAVOSのカーボンフレームをアホみたいな割り方して泣く泣くNESTOに買い換えたんじゃ。これでまたフレームのネジ山舐めるて、ほんまにええ加減にせえよ…
原因????知るかぼけ、普通に締めてたアクスル抜いて、タイヤ変えて、もっかい突っ込んだらネジが滑っとるんじゃ!なんもしてへんのにこわれた!!なんもしてへんのにこわれた!!!!
…いや、たぶんなんかしたんやろな。まじで心当たりはないけど、前回締め込むときに細かいバリが噛んでたとか、シャフト抜くときに斜めに力加わってたとか、そういう何かがあったんやろうさ。ええよ、わかった。過ぎたことはもうええ。考えたくない。
修理 タップorヘリサート
で、日曜日。
クソ暑い中、最近ようやく見つけた近所の頼りになる自転車屋まで、炎天下の中チャリを漕ぐ。自転車担ぎながら自転車に乗れるんですよ。そう、HYNOWならね。

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途中、不覚にも近所の娘の友だち一家とすれ違ってママさんにものすごい顔をされたけど精一杯の爽やかスマイルでこんにちは!!して有無を言わせずやり過ごした。今それどころちゃうねん。
ショップに着き、メカニックの兄ちゃんに半泣きで事情を説明。
無理やりねじ込んだりはしていないから、もしネジ山が飛んでいたとしても入口だけくらいじゃないかと思ったけど、プロの見立てでは「結構がっつりいってると思う」とのこと。
こうなってしまった以上、作業としては、まずはねじ切りタップを立て直してみるのが第一段階。
専用の工具、案外安くで買えるのな。これでいければばんばんざい。
それで無理なら一度ドリルでネジ穴を広げて、そこにヘリサート(リコイル)を突っ込む、という工程になるとのこと。
ただ、このヘリサートをする場合、当然ながらもとのアクスル径12mmよりも大きな穴をドリルで開ける必要があるが、エンドの金属部がどれほどの厚みがあるかはやってみないとわからないので、もし穴を広げた際にカーボンの積層が出てきてしまったらそこでジ・エンド(エンドだけに(やかましい))。フレームはお釈迦になる。
という旨も了承したうえで、あとはよろしくと託してきた。
で、今日。
店から連絡があり、無事復活!!!!!

ひとまず今回はタップの立て直しだけでなんとかなったとのこと。
よかった…ほんとうによかった…
正直今回ばかりはTwitterでネタにしたら美味しいな、なんて考える余裕もなかった。
原因がわからない気持ち悪さはあるけど、何はともあれ今週末のデスライドには出走できそうで一安心。
いやあ、肝が冷えた…ほんとに…
おしまい
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