年末になるとロングライドをしたくなる。
200kmくらいは走りたいけど、近場は走り尽くしてるしさてどこへ行こうかと考えた時に、ふと閃いたのが今回のコース。
一泊一日フェリー&サイクリング
コース概要
我ながら無駄のない完璧なプランだ。サイクリングの行動計画立ててる時が一番脳の稼働率高いんだよな。
大阪南港へ
最寄り駅から#fuckrinko
軽装TCRは軽いのなんの
実は南港へ行くのは初めて。大阪メトロを乗り継いでいくが、コスモスクエア駅からニュートラムまでの乗り継ぎ移動がややこしくて無駄に上がったり下がったりしてしまった。
フェリーターミナル駅から南港までは直通の通路がある。
ちなみに今回のコースを思いついたのは出発の数時間前、つまり当日の昼。
当日分のWeb予約は朝6:00がリミットだったので電話で予約したら、通常の部屋は満室で唯一バリアフリーシングルなるものが空いているとのことでねじ込んでいただいた。
出発まであと20分ほどだったので、大急ぎで近くのローソンへ買い出しに。
あたりには長距離トラックが無造作に路駐している。こういう夜の波止場の雰囲気、大好物です。
オレンジフェリー
乗船し、まずは自室へ。
バリアフリーシングル。通常のシングルよりもかなり広い。値段はシングルと一緒。最高やんけ。
荷物を置いて一段落したら出港を待たずに速攻で風呂へ。まだ混んでない大浴場から湯船に浸かりながら港を眺めていると、ゆっくりと船が動き始めた。
風呂上がり、ほてった身体で甲板に出る。空は快晴月高く、冷たい風と街明かり。旅の入り口として完璧なんよ。
22:30ラストオーダーの食堂に滑り込んでカツカレーを食う。福神漬けとらっきょのおかげで白米を食わずに済む絶妙な分量だった。
食後は適当に船内をぶらついて早々に就寝。微かに揺れを感じるベッドに一瞬で意識を持っていかれた。
東予港に到着
朝5時半、安っぽいアレンジのエルトン・ジョンのYour Songが優しく流れて目が覚める。
出がけに買ったパンを頬張りながらもたもたと荷物をまとめているとまもなく到着。
東予港のフェリーターミナル、2階の屋内にはバイクスタンドがあった。
暖房も効いてるのでここでぬくぬく輪行解除。とても助かる。
日の出前に行動開始。
宿や野宿ではどうしても朝食や撤収で時間を食うが、否応なしに速攻で走り出すしかないこの無駄のなさこそ一泊一日フェリー旅の醍醐味。
徳島港まで200kmのサイクリング
さあ出発。走り始めてすぐ、目の前の石鎚山系の向こうが白み始める。
写真ではわからないが、少し近づくと山頂付近は白く雪化粧が見えた。
8時ごろ、ようやく山の向こうからご来光。
走り始めは2℃しかなかったが、一気に気温が上がってきた。
今日のコースはただひたすら国道を東へ進んで徳島港を目指すだけ。脇道に逸れることもなければグラベルもない。正直言ってめちゃくちゃ退屈なコースだ。
でも、今日に限ってはそれでいい。
とにかく何も考えず、海辺をひた走って煩悩を霧散させていくことこそが毎年恒例忘年ロングライドの狙い。
なので写真はほとんどない。
走ってはうどんを食べ、
また走ってはうどんを食べ、
日が暮れる頃に徳島港についた。以上だ。
今回の装備
舗装路をぶっ飛ばすだけなので得物は当然TCR。
乗り出して1年以上になるけど、未だにこいつの速さに慣れない。なるべく抑えて走ろうと思っていたけど、僅かな追い風に唆されて最初の100kmをグロス25km/hで飛ばしてしまい、案の定後半ダレた。
それでもうどん屋に二軒寄ったり海眺めてコーヒー飲んだりしてもトータルグロス20km/h以上で走りきれたので、久々のロングライドにしては上出来だろう。
ちなみにフェリー旅の最重要装備、100均スリッパはチューブでサドルバッグに固定。雑だけど過不足なし。これでええねん。
南海フェリー
徳島港からは和歌山港まで南海フェリーに乗る。
予約はしていなかったので受付でチケットを買おうとすると、
ワイ「和歌山港まで大人1枚✋️」
六「2500円な。あ、南海電車乗る?」
ワイ「難波まで行くけど、ここで買えんの?」
六「買えるで。ほなフェリーと電車合わせて2500円な。」
ワイ「なんて????」
徳島から難波まで船と電車乗り継いで2500円はバグやろ…
あまりにも安かったので、浮いたお金で500円のグリーン席を購入。おそらく乗客のほとんどはその存在すら知らないようで、隔絶された2階席にはついぞ誰一人入ってくることすらなく、完全に貸切の最高に快適な2時間を過ごして和歌山港に到着した。
で、南海電車の特急サザンに乗りなんばまで帰って、もうすぐ最寄り駅に着く。
よかった、帰るまでに全部書けた。
と言うことで2023年はこれで走り納め。
おつかれさんでした。良いお年を。
おしまい