【ホイール】 Cogs[コグス] ability c DR38TL-DB 購入インプレ

レビュー
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洒落もケレン味もなく性能特化で組んでいくことに決めたTCR ADV PRO DISC、カーボンハンドル入れてDi2化して、残す一手はカーボンホイールの導入。

色々と条件を絞って考えてみたところ東京のバイクショップ COG’S さんが手がけるオリジナルホイールがとてもいい塩梅だったのでゲットしてみました。

COG’S ability c DR38TL-DB カーボンディスクホイール

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リム高や形状によってたくさんの展開があるability cシリーズの中でも、クリンチャー/チューブレス両対応で非フックレスな38mmミドルハイトカーボンディスクホイール、それがこのDR38TL-DBです。


購入動機-ホールレスリムを求めて

自分のTCR ADV PRO DISCは本来完成車でもカーボンホイールがアッセンブルされているけど、ホイールの無い状態で入手した自分は購入以来間に合わせでDT SWISS PR1400 DBというアルミホイールを履かせていました。

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ローハイトアルミで1500gを切るそこそこ軽量な悪くないホイールだったけど、最新TCRの走行性能を体感すると、せっかくならホイールもちゃんとカーボンでリム高も少し上げて戦闘力を高めてみたくなってしまった。

てことで40mm前後のミドルハイトカーボンリムの軽量なホイールを探すことに。

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少し話は戻って、このホイールの導入前に実験的にTCRのクリアランス上限である32cのグラベルキングをインストールしてみた。

25cに比べると走りの鋭さや軽さは数段落ちるものの、快適性はかなり向上するしグラベルもそこそこいけるので自分の乗り方には合ってる。でもやっぱりロードバイクだし、もうちょっと細くして30cくらいがベストな塩梅かなと目星をつける。

25c程度ならチューブドでもいいかと思ったけど、30cを超えるなら乗り心地も含めてチューブレス運用したいところ。そう考えた時、個人的に絶対に譲れない条件がひとつあって、それは「ホールレスリム」(=リムテープレス)であること。


このように一般的なホイールはリムにスポークを保持するニップルが通るための穴が多数空いている。その穴を塞ぐためにまずリムテープをピッチリと貼る必要があるけど、高圧で漏れ出ようとする液体をいつかは乾く糊と劣化で捲れる薄いテープで止めようとしてる構造自体がナンセンスなんよな。

ただでさえリムとタイヤとバルブの相性に左右されるチューブレスレディ、せめてリムテープに起因する劣化やズレのような不確定要素くらいら排除したいので、多少の性能は差し置いてもホールレスリムはマスト。

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ビード上げ失敗の図、許すまじグラベルキング



大手ではFulcrumやMavicなどにもホールレスリムのモデルはあるけど、昨今の値上げも会って軒並み30万前後とえげつないプライス。

その点このability cは
・ホールレスリム
・ミドルハイトカーボンリム (38mm)
・安い (¥114,800)(安くはない)
と三拍子揃っている。素晴らしい。君に決めた。

 

スペック・外観

・リム:東レ T700/T800混合カーボン UD マット仕上げ ※2年間の製品保証
・ハブ:6061アルミハブボディ、7075-t6アルミフリーハブボディ、シマノ11速対応
・スポーク:SAPIM CX-RAY ストレートプル ブラック フロント24本 リア24本
・重量(実測):前611g / 後723g /前後1334g   公称:1365g
DR 038 006
38 spec
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高さ38mm、内幅19mmのカーボンリム。ロゴやデカールは皆無なので高級感もへったくれもないけど、ちゃんと走るならそれで良し。どうしても寂しかったらなにかステッカーでも貼るかな。

ちなみにability cのラインナップにはより軽量なフックレスリムのモデルもあるけど、非フックレスでも十分軽いしタイヤの選択肢が狭まるのが嫌だったのでこちらを選びました。

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スポークは定番のSAPIM CX-RAY。スポークテンションの左右差まできっちり測って組んでくださっているそうで、当然触れやセンターズレはなし。

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ハブはシマノ11速対応、もちろん12速もいけます。 ラチェット音はいたって普通。

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ハブのキャップは素手で着脱可。メンテは楽そう。防御力は低そう。

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ホイールと同時購入で割引が効くので同時にVittoria Corsa N.EXT TLRの30cをアッセンブル。リムと相性の良い指定のバルブも一緒に買えば、サービスでタイヤを取り付けた状態で発送してもらえます。めっちゃ助かる。

ちなみにホイールの実測重量は別途メールで教えてくれました。

前611g 後723g 合計1334g。

公称より30gくらい逆サバだし、自分が今まで使ってきたホイールの中でもダントツ最軽量。やっぱ最近のカーボンリムって凄いのな。

 

走行感

タイヤも一緒に変えてるし、そもそもレース的な乗り方を一切しないのでそのへん差っ引いて読んでくださいな。

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ミドルハイトのカーボンリムホイールは過去にひとつだけ試したことがあります。

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DEFYに導入したフルクラムのRacing Quattro Carbon DB。

カーボンリムとはいえ重量はそれほど軽いわけでもなく(実測1542g)、実際の走行感は重量以上にどこかもっさりとしていてイマイチ。DEFYにはエッジの効いた乗り味のキシリウムの方が合っていたようで早々に手放してしまった。

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翻ってこのDR-38TL-DB、1300g前半という驚異的な軽さに比例して回した感触もちゃんと軽い。ペダリングに合わせて「スルスルッ」っとスピードが上がっていく印象で、かかりの良さというよりは回したときの抜けの良さが際立ってる印象。

ローハイト(21mm)のPR1400と比べると脚あたりの違いは歴然で、PR1400では一漕ぎごとにグイッグイッとトルクを掛ける感覚があるけど、DR-38TL-DBでは入力の凹凸が均されてよりリニアに推進力に変わってるような感覚で、なるほど確かに巡航は楽。

あと慣性かエアロかどっちのおかげかはわからないけど、脚を止めたあとも速度が落ちにくい気がする(TCR自体のエアロ性能にまだ慣れてない可能性もある)

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うちに来た以上当然こんな道も走ってもらうけど、今の所まだリム打ちはしたこと無いから耐久性は不明。カーボンリムはアルミのように中途半端に凹むことはなく、割れるか割れないかの2択なのでシンプルっちゃシンプル。己の限界を知る日がそれ即ち命日。潔い。願わくばせめて人里で散れ(フラグ)。

 

というわけでざっくり購入記録まで。




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