春にSigr -シーガー- という、北欧スウェーデンのアパレルメーカーのウェアを何着か買っていました。


夏用の半袖ジャージは出来がイマイチでほとんど着ることなくお蔵入りしてしまったけど、同時に買ってた冬物のジャケットがめちゃくちゃ良かったので紹介も兼ねてレビューしてみます。

GOTLANDSLEDEN TOUR ソフトシェル サイクリングジャケット


 GOTLANDSLEDEN。読めねぇ。


ストックホルムの南、バルト海に浮かぶGotland島を一周する道の名前だそうですが、日本語での語感の悪さ故にマーケット上の大きなハンデを抱えている気がする。  


基本スペック

Ultimate Cycling Rain Wind Jacket for Men Gotlandsleden Tour Blue by Sigr  
基本スペック 対応温度 : -5℃~10℃
ポリエステル66.5% / PU19.4% / ウール14.1%
耐水性能 : 15000mm H2O
通気性能 : 10.000g / m2 / 24h (MVP)
生地重量 : 182GSM
実測重量 : 450g(Mサイズ)
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色はこれ以外にもワインレッドとイエローがあります。
 

サイズ感

購入したのはMサイズ。
身長178cm、体重69kgの自分が下に薄い半袖シャツ1枚でMサイズ着たらこんな感じ。 IMG 2585IMG 2584 写真では腕周りのダボ付きが少し気になるけど、これは後述する一体型のリストウォーマーが乗車時のベストポジションで袖を留めているから。
ライド時の収まりはめちゃくちゃいいです。

とはいえ178cmがMサイズを着てこれなので、身長によっては、あるいはもっとフィット感の欲しい人はレディースモデルでもいいかも。
  51cPpaxA9ML AC UL1500
特に腹回りがゆったりめなので、自分もレディースのLとかにしたほうが格好良かったかもしれん。  

使用感

今まで持ってた冬用ジャケットと比較ができないくらい高性能。
今の所3℃〜15℃まではこれと半袖シャツ1枚で快適に乗り切れています。 IMG 2587

耐寒性能

まず何よりめちゃくちゃ暖かい

  生地はそれほど分厚くなく、むしろ今まで使っていたパールイズミのウインドブレークジャケットのほうがかなり厚めなんだけど、生地の薄軽さと実際に走り出したときの暖かさのギャップが大きくていい意味で裏切られる。  

具体的にいえば、気温3℃、風速3m/sの朝でもテキトーな半袖の綿シャツ1枚とこのジャケットでOK。
漕ぎ出しこそ多少冷たさ感じるけど、走り出したらすぐに発熱が勝って快適な体温を維持できる。  

初使用時は5℃で中にモンベルの自転車用ジオライン着て、さらに念の為ウインドブレーカーまで持って行ったけど全くもって不要でした。

IMG 0925
暖かさに貢献するギミックとしては、このリストウォーマー。

袖口に縫い付けてあるのでここに親指を通し、さらにその上からグローブを付けると袖口からの冷気の侵入を防いでくれる仕組み。

 今までここから冷気が入ってるって考えたことなかったけど、確かに半袖でも腕が冷えてこないのでかなり効果的だと思います。  

 で、普通これだけ暖かい服なら気温上がったらキツいだろうな…ってところなんだけど、ここからがこのジャケットの真骨頂。

豊富なベンチレーション機構

このジャケットの一番の特徴といっていいかもしれない。 中に溜まった熱や湿気を逃がすためのベンチレーションがとても秀逸です。

  ①背面の二段構造 IMG 2584
 詳しくは後述しますが、ここが肝です。  

②左右脇下のチャック
IMG 2589 これはモンベルのサイクルレインジャケットなどでもおなじみ。ジッパーなので開口量の調整も自由。

③ダブルジッパーによる上下開閉 IMG 0936
地味だけど腰回りを冷やしたいときに助かる。    


で、特にすごいのが①の背面部で IMG 2602
下から見るとご覧の通り、二枚の生地を重ねて数カ所縫い付けてあるだけで大きな隙間が空いています。 IMG 2593 内側から見ると、真ん中の青いラインの部分。 ジッパーやボタンはなく、常時開放されてます。  

これが脇下のベンチレーションや正面ジッパーと合わせて使うと効果抜群。  

 熱くなってきたらそれぞれのジッパーを開ける。
すると前からの冷たい風が脇下や胸元から入り、そのまま背中に流れて背中の開口部から放出されるという、理想的な空気の通り道ができます。  

実際に体感してみないとわからないけど、籠もった熱気が見事にスーッと背部から抜けていき、気持ちいい冷風が火照った身体の、特に汗の吹き出す腰上から背中にかけてを狙ったように冷やしてくれるので思わず唸りました。  

特に前のジッパーを開かずに(お腹を冷やさずに)背中だけを冷やせる(湿気を抜ける)、というのがものすごくありがたい。

今までの分厚いジャケットは熱くなったら前を開けるしか無く、それも生地が重いので背中まで冷気を回す(=下着から上着を浮かす)と思うと、へそ上あたりまでジッパーを下げる必要があり、無駄にお腹まで冷えてしまうということが多くてストレスでしたが、GOTSLANDSLEDENではお腹は閉じたまま脇下から背中に空気を通して置くだけでいいので至極快適です。  


昼になって気温が上がってもすこぶる快適で、脇下を全開放して前を3分の1ほど開けていれば日差しのある14℃でも30km/h程度を維持して走る程度ならほとんど汗ばむこともありませんでした。  

しかもこのとき下に着ていたのは機能性インナーでもなんでも無い、無印で買った1000円ちょっとの半袖綿シャツなので、ジオラインみたいなええやつを着込めば、-5℃〜10℃という対応温度は決して誇張じゃないというかむしろもうちょっと盛っていい気さえする。

各部詳細

IMG 0928 ジッパーは安定のYKK IMG 2603 胸ポケットは左右に一つずつ。 iPhone13 miniがすっぽりフィット。たぶん無印でギリ、Proは無理くらいだと思う。 IMG 2600 後ろのポケットは左右に一つずつ、チャック付きの横入れタイプ。 それほど大きくないので、使い勝手はそこそこって感じ。 IMG 2608 腰回りにはでっかい反射素材が。前傾姿勢でめちゃくちゃ目立つ。 フラッシュ炊いて撮ったから色味が変だけど、平時はグレーです。 IMG 2597 首筋にもリフレクション。 IMG 2591 裾口の滑り止めもしっかり。 IMG 0932 縫製のクオリティもかなり高い。  

耐水性

まだ実際に雨の中走っていないので未知数ではあるけれど、 本国のサイトの表記では

・Rainproof (water resistance W/P 15,000 mm H2O)

となっていて、つまりこれは防水ではなく耐水素材。

一時的な雨はしのげるけれど、ロングライド時に「これがあるから雨具無し!」とできるようなものじゃないと思います。

 もし雨覚悟で行くならもうちょっと薄手のジャージとモンベルのレインウェアを合わせるかな。  

耐久性

これはまったくの不慮の事故なんだけど、はじめて着たその日、自転車一切関係なくザラいタイルの上に肘からコケました。

あかん!やってもた!!!…と思って恐る恐る目をやるも、服も身体もまさかの無傷。

対挫傷性能はかなり強いと思います。
絶対破れてると思った…

あとがき

春先にSigrから買ったのは、夏用ジャージ2つとウインドブレーカー、蛍光ベスト、そしてこのジャケット。  

蛍光ベストは普通にいいものだったし、ウインドブレーカーもこのジャケットに負けず劣らずお気に入り。
特に色合いが好き。
Everywhere is biking distance. ってキャッチコピーもいいよな。  


でも夏用のジャージ2つは縫製の質もそこそこで、生地も汗抜けが悪くて一回着ただけでお蔵入りとなってしまいました。

 やっぱり北欧のメーカーだから冬物のほうが得意とかあるんだろうか。  


おしまい