中川工業 DURA ALL kevlar624
Owned by やましたhrb@A7V1918
中川といっても、今もオーダーフレームで有名なナカガワサイクルワークスではなく、中川工業という今はなくなってしまったメーカーのビンテージな自転車。ネットで調べても殆ど情報が出てこないどマニアックな一台です。
フレーム
一見するとクロモリロードに見えるんですが…
写真のとり方が悪いけどパイプの右端をよく見てください
各パイプがラグに差し込まれた形状になっています。
これは【22台目】で紹介したMacchi Cyclesだけど、構造はこれと同じ。
ということで、実はこれクロモリではなくカーボンバイクなんです。
ぼく「注:カーボンやで」
リプ欄「クロモリですか?」
会った人「クロモリですか!?」
終
制作・著作
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ⓃⒽⓀ pic.twitter.com/dCAPYv29j6— やましたhrb (@A7V1918)
いや…うん、そうなるよね。
厳密には、カーボンパイプをアルミラグでつないだフレーム。後方はMacchi Cyclesのものと同じく接着です。
このフレームは中古で購入されたそうで、ビビッドな塗装も前オーナーによるもの。
ダウンチューブの塗装したに薄っすらと見える “Kunimochi” の文字は、おそらく関東の老舗バイクショップ、「はるKUNIMOCHI」のことかな?
ちなみに細いカーボンパイプを使ってるだけあって、剛性はそれほど高くない模様。
剛性息してない pic.twitter.com/1vwTtxN3qa
— やましたhrb (@A7V1918)
Macchiのクロモリ×カーボンも試乗で独特のしなりを感じたけど、あれよりパイプも細めなので納得ではある。
コンポーネント : SHIMANO 600 ULTEGRA
合わせるパーツはSHIMANO 600 ULTEGRA
SHIMANO 600 シリーズは1976年からランドナー用ツーリングコンポとしてラインナップされていたけど、以降EXだったりNEWだったりとモデルチェンジを繰り返して1992年発売のこのモデルから、商品名に「アルテグラ」の名前が入ったようです。つまり初代アルテグラということになります。
ブレーキレバー : BL-6402
この世代からSTIが登場しましたが、これは従来どおりのブレーキレバー
シフター : SL-6400
変速はWレバーです。
ちなみに当時のSTIはこんなの↓
これはこれで良さある。
FC-6400-SG 52T-42T
RD-6401
当時のディレイラーは6~8速まで共通で使用可能
毎度のモデルチェンジで規格変更に怯える昨今ではこういうおおらかさが逆にいい
BR-6403
エアロバー : PROFILE DESIGN
河川敷の平地かっ飛ばすときに欲しくなるやつ。
見た目と重さで敬遠しがちだけど、ホリゾンタルなフレームだと付け方によっては案外違和感なかったりする。
バーテープ : BENOTTO ビニールバーテープ
これもビンテージなパーツ。
ガラガラヘビのような派手な色合いもフレームが負けないから違和感なく使える。
ホイール : Campagnolo OMEGA
これも年代物のカンパのリム。チューブラーかと思いきや、クリンチャーだそうです。
サドルバッグ : COSMIC TRAIL (?)
ご友人からもらったそうですが、オーダーでもしたのかってくらいフレームとマッチしててすごい。
あとがき
色合いだけでなくその素性までなかなかに癖の強い自転車でしたが、取材させてもらって一番驚いたのは、こんな自転車を中古でフレーム買いしてオールドパーツ調達して組み付けて楽しんでるオーナーさんが現役バリバリの高校生ってとこですね。
どこをどう曲がりくねったらそんな自転車ライフを歩めるんだ末恐ろしすぎる…
だいたい中川が高校生の愛車っていう所で皆さん驚かれますね
— やましたhrb (@A7V1918)
はい、わたしももれなくその一人です。
おしまい
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