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GIANT TCR ADVANCED (2012)

CHAPTER2の試乗会で偶然お会いした方の一台。

あまり見かけないデザインだったのでお話を伺うと、当時台湾で直接購入されたものだそう。

 

今は一線を退かれているものの、数年前まではバリバリのレーサーで年間2万km以上走られていたらしい。ほんまもんのロードレーサーです。

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週に1回はチェーン掃除をされているだけあって、KMCのゴールドチェーンもピッカピカ。

コンポは68の電動アルテ、クランクとスプロケはデュラ。おにぎりついてる…ガチの人や。

 

電動コンポはデュラとアルテの差が少ないって聞くけど、実際どうなんだろね。

 

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この年(2012年)から始まり、今にまで続くGIANTの独自規格OVERDRIVE2

発売から6年以上立つのにステムの選択肢が少なすぎて…って話をしたら、このPRO VIBE以外にもZIPPやRITCHEYからも出てるよ!と教えてくださった。

 

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そして彼、現在徐々に勢力を拡大しているチューブレス教の古くからの信者だそう。

チューブレス愛が過ぎるがあまり、パンクしてもチューブは入れない。そもそもチューブを持ってない。シーラントとポンプがあればなんとかなるという右派先鋒な信徒であられた。

 

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ホイールは「キシエリ」こと、KSYRIUM Elite(キシリウムエリート) のUSTモデル。

こんなハブ色のモデルがあったのね。

 

そしてさらに特徴的なのがサドル

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grunge range100 MOVE

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何が特徴的かというと、その名の通り通常130mm前後あるサドル幅が100mmしかない。

東京サンエスから「ナロウサーティー」という、通常より細い30mmレールを採用したシリーズがあるけど、この100 MOVEのレール幅は標準の43mm。ヤグラを変えずにサドル幅の劇的な縮小が可能という、確かに他にないユニークなサドル。

 

もともとはシクロクロスなどのオフロードで体重移動がスムーズに行えるようにとの設計意図だけど、彼曰く

大腿が当たらないのでスムーズなペダリングができる

 

なるほど確かにレースで鍛えた隆々としたあの太腿ならありえる話。乗り心地はどうなんだろう。

 

ケーブルルーティング

そして一番面白かったのが、ケーブルルーティングのお話

そもそもこの方がCHAPTER2に目をつけて試乗会にまで来たのは

「リアブレーキのアウター内装の位置がフレームの左側にあるから」

…なる…ほど?

 

どういうことか伺うと、まず一般的なロードバイクはリアブレーキにつながるアウターを内装するための穴がフレーム右側に空いていることが多い。

これはおそらく国内外のブレーキの左右の違いが原因で、なぜそうなってるかはこの記事(→栗村修の“輪”生相談<11>) が詳しい。

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要するに右側通行左ハンドルの国はブレーキレバーが右がリア左がフロントってことなんだけど、この方は国内標準の右フロント/左リアで使いたい。でもそうするとこのTCRみたいに、左から出たアウターがトップチューブを横切って右側の穴に入る。

 

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言われてみれば確かにその通りで、【10台目】CHAPTER2 REREも左レバーからのブレーキケーブルがフレーム左側に収まっているから正面から見た時にヘッドチューブ前でワイヤーが交差せず、スッキリとした見た目になる。(特にこれeTapだからってのもある)

 

「これが、いい」のだそう。

 

この方実はお仕事も自転車関係で、すでに何台も自転車を所有されている。

たくさんの自転車で何万キロも乗ってきた彼が次の自転車を選ぶときまっさきに観るポイントがケーブルの取り回しって言うんだから趣味の世界は奥深い。

 

はじめはぼんやりとした「好き」が、だんだん確固たる「こだわり」になっていくその道のりは人によって様々で、その道程を語りだしたら趣味人は止まれない。

だってこの方、この話だけで一晩は余裕で明かせそうだったもの! 笑

 

そしてそういう話って、自分が興味ない分野であっても間違いなく聞いてて面白い。

まして況や自転車をや。

そういう自転車と自転車乗りとの出会いがこのブログの原動力なのです。あー楽しかった。

 

おしまい。