COLNAGO / コルナゴ C40
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名車中の名車きた! (クランクの向きはご愛嬌)
自称盆栽サイクリストに片足突っ込んだ大学時代の後輩の自慢の一台です。自転車の知識が半端じゃない彼、C40の歴史とこだわりについても色々聞かせてくれました。
1994年にコルナゴのフラグシップとして登場したC40、当時最先端のカーボンラグフレームを採用した革新的な一台。
C40はその後約十年に渡ってラインナップされていましたが、その間も徐々にマイナーアップを続け、大きく分けると前・中・後期型があり、そしてさらにその中でも前・中・後期と細かく別れているようです。ややこしい…
今回の記事は彼から聞いたことをまとめてみたつもりですが、とにかく歴史がめちゃくちゃ複雑なので、間違えてたら教えてくださいな。
で、ここですこし話は少しそれますが、この日FRANCY JEFFERS CAFE という、自転車がコンセプトになったサイクリスト垂涎のめちゃくちゃおもしろいカフェへ連れて行ってもらいました。
そこに奇しくも製造時期の異なるC40と次モデルのC50が展示されていたので、これらとの比較も交えて見ていきましょう。
C40
C50
フレーム
この一台は後期型の後期、つまりC40最後の世代。どうしてもこのモデルが欲しかった彼は
「eBayで粘りましたよ…!!」
とのこと。さぞ壮絶な戦いがあったのでしょう。 値段はあえて聞くまい。
1インチスターカーボンフォーク
実は最初期のC40のフォークはスチール製だったそうです。
1インチのカーボンフォークといえば最近では否定的な意見が多く見られますが、「コルナゴのスターカーボンフォークだけは別物」って意見もあったり。実際乗っていても別段柔い感じはしないそう。
1インチヘッド。
これは同じくC40のスターカーボンフォークですが、
こちらがC50のフォーク 角度の違いで判りにくいけど少し肉厚になっています。
シートステー : B-STAY
シートステーは集合型のB-STAYと呼ばれるモノステー形状。
これも初期はノーマルでした。
チェーンステー : HP
菱形に空洞が空いています。これが独特の走行感を生み出すHP(ハイパワー)ステー。
この形状は後のC50にも受け継がれています
初期のC40はこの通り
星型チューブ
トップチューブはコルナゴお得意の星型チューブ。これは全世代共通。
日本語の記事では「ジルコ」って言葉を使ってるんだけど、英語の記事では “star-shaped” ってなってて「ジルコ」がどこから来た言葉かよくわからない。
ヘッドパーツ : CAMPAGNOLO RECORD
ヘッドにはこだわりのカンパレコード
フロントホイール : リム – FORMOSA / ハブ – INDUSTRY NINE
カーボンリムにインダストリーナインのハブ。ホントはリアのボーラウルトラ2がメインだけど、パンク中らしく代打登板。
インダストリーナイン、もともとは宇宙航空開発してたりする切削会社です。
独特の発色があってすごくきれい。メーカーHPが黒を背景にしてこれでもかと際立たせてくるので見ると必ず欲しくなってしまう恐ろしいところなので迂闊に見ないほうが良いですが念のために置いときます。見ないほうがいいです。
リアホイール : BORA ULTRA TWO
BORAシリーズも新旧いろいろ、これはTWOなのでリムハイトは50mmです
そして細部、ニップルが内蔵になっています(現行のBORAはすべてニップル外出し)。振れ取りなどのメンテはのむラボに丸投げしているそう。
ハブまでカーボン
よく見るとバルブと反対側2本だけ銀色のスポークが混じってる。ホイールバランスを取るためにあえて太めで重いスポークを採用しています。さすが最高級ホイール、細部まで抜かりない。
ブレーキ : SHIMANO DURA-ACE BR-9000
彼曰くこのBR-9000は可動部のローラーベアリングに砂などの異物が混入すると一気に動きが悪くなるのがネックとのこと
この記事にも詳しく書いてあります。ブレーキの分解整備はなかなか手がでないよね…
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ペダル : LOOK KEO BLADE2
年季入ってる…
裏面 ピンぼけしてますが、赤いラインの16という数字はクリートの脱着テンションのこと
12Nと16Nがあるそうで、これは硬い方
クリートは消耗が早いそうです
あとがき
この日は後輩数人に誘われて大阪のヒルクライマーのメッカ、十三峠に行ってきました。
上述のFRANCY JEFFERS CAFEへはその帰りに寄ったのですが、ここは本当の意味で「自転車乗りのためのカフェ」でした。
店主が自転車好きで…とかそういうレベルじゃない。
店内に入ると正面に新城幸也のサイン入りメリダ、壁には工具、他にも展示される数多くのバイク。
そして写真奥のスロープを上って2階にはソファーやハンモックなども備えただだっ広いラウンジコーナー。しかもここまで自分の自転車を持って入ることができます。まさに至れり尽くせり。
メニューは少々お値段高めですが、ちょっとした自転車ギャラリーへの入場料込みと考えれば納得。自転車好きの仲間と趣味を語りに行くにはうってつけの場所だと思います。
おしまい
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