Bianchi / ビアンキVOLPE (年式不明)
VOLPE : (伊)キツネ
みんな大好きチェレステカラー、ビアンキのクロモリツーリングバイク。
結構古い自転車のようで、ビアンキのアーカイブで探したけど乗ってなかった。
一見おとなしそうな自転車ですが、実は半端なくヤバイ一台です。
自作2階建てハンドルバー (GRAIL リスペクト)
突然ですが、この春自転車界隈を賑わせたこのハンドルをご存知でしょうか。
CANYONが発表したグラベルバイク “GRAIL” に搭載された、2階建て式ハンドル「ホバー・バー」
上ハンの快適性と、もがく下ハンの剛性を実現したこれまでにない画期的なスタイルのダブルデッカーハンドル。発表された当初はその衝撃的なフォルムから、Twitterなどでも話題でした。
彼はそれを見て思ったそうです。
「そうだ、作ってみよう」
まじかよ。
まじかよ。(二回目
最初見た時は、自作のフロントキャリアかなと思ったんですが(それでも十分凄い)、それどころじゃなかった。
ちゃんと繋がってる…
思いついてもするか…?というかそもそも思いつかないでしょこれは…
鉄製レールを組み合わせ、下ハンへの固定はクランプとバンドで締め上げているそう
鉄製レールとクランプの間には制震用のゴムを挟んである。これで無駄なガタツキは生まれない。こういう細部のこだわりもさすが。
フロントライト Panasonic NSKL135 / ハブダイナモ DH-T785
そんな彼だからライトマウントなんかお茶の子さいさい。
XTのハブダイナモをアラヤのAR-713で組んだ手組みホイール。
ケーブルのソケットも当然のようにお手製だったけど、もうそれくらいでは驚かないぞ…
SHIMANO TIAGRA ST-4400
SHIMANO BR-CX50
ブレーキは純正からシマノのカンチに換装済み
それにしても綺麗だ、日頃からのこまめな手入れがうかがえる。ブレーキ周りが綺麗な人はほんまもんの綺麗好きという認識で間違いない。
NITTO SP-S65
いいパーツは存在感が違う。
三ヶ島 SYLVAN STREAM NEXT
ありふれた形に見えて、ふっと目を奪われてしまう。軸の回転のスムーズさは思わずにやけてしまう。
彼のこの自転車はそもそも貰い物。古いし、重いし、速くもない。でも、結局そんなことは些細なことなんですよね。
次々隣を抜いていく最新のロードバイクを見送りながら、やりたいことに向き合って知恵を絞って手を尽くした自分だけの一台でのんびり河川敷を走る。
楽しそうに自分のこだわりを語る彼を見て、そんな贅沢も羨ましいなと思うのでした。
おしまい。