【レビュー】パールイズミ スーパーサーマフリースグローブ

レビュー
パールイズミの裏起毛のフリース生地を使ったそこそこ薄めな冬用グローブ。

秋口に導入し、ここまでゴキゲンに使えてるので軽くレビューしておきます。


購入動機

これまで冬用グローブとしては、ほぼ防寒性の無いカペルミュールの薄手のものと、パールイズミのラインナップ中最も分厚いウインドブレークサーモグローブの2つを気温に応じて使い分けていました。

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7〜8℃くらいまでは右のカペルミュールでも身体が暖まってくれば乗れる。5℃を切ってくると指先も切れる。

一方左のパールのウインドブレークサーモは、およそ関西圏で出くわす最低気温(−3℃あたり)でも運用できる頼もしさはあるけど、日が高くなって7~8℃を超えてくると逆に熱くて汗をかく。

そこで、ちょうどこの中間くらいの、そこそこ薄くて操作性が良くて、0℃程度でも短時間ならギリ耐えられて日が昇っても快適なちょうどいい塩梅のグローブを実店舗で試着して探して、コイツにたどり着きました。

 

スペック

このスーパーサーマフリースグローブ、メーカーの目安では10℃がコンフォートゾーンとのこと。

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秋冬ラインナップ中でも薄めの部類。もう一つ上のウィンドブレークウィンターグローブも試着したけど、あちらは少し分厚すぎた。

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サイズはL、カラーは4色あるうちのグレーをチョイス。

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薬指と中指に反射材。もうちょっとデカくてもいいな。掌側の親指と人差し指はスマホ対応。

袖が長めで絞りも効いてるので、インナーにしっかり被せられるのが嬉しい。

 

使用感

早朝の通勤やロングライド、グラベルなど、この冬のサイクリングは基本全部これで行った。

防寒性

メーカーの謳うレンジは10℃ってことだけど、自分の乗り方だと5℃くらいまでは手の発熱が勝ってる感覚。流石に0℃近くになってくるとかなり厳しいものがあるけど、それでも片道1時間ちょっとのチャリ通程度なら指の感覚を残したまま走りきれる。

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先日の四国ライドでも2℃〜12℃まで快適に走破。

夜間ずっと3℃以下とかで走るには厳しい気がするけど、朝から日が差す中でのデイライドなら最悪氷点下スタートでも序盤の1時間程度は耐えられそう。

とはいえここは個人差がデカい部分だろうし、自分は足先はめっちゃ冷えるけど手先はわりと温まるタイプなので参考程度に。

 

操作性

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一番期待していたのはこの部分。

別に温すぎる分には冷やせばいいから、温度面の快適性だけならぶ厚いグローブを付けておけばいいんだけど、そうすると例の “STIレバー誤操作問題”に悩まされることになる。

【機材】誤操作によるSTIレバーの空打ち問題



これほんとなんとかしてほしいんだけど、シマノからすれば紐式STIなんてものに今更開発リソースを割いてやる義理もないので無理な相談だろうか。

その点このグローブは細身なことに加えて指先までわりとはっきり触覚があるので、今のところ空打ちが起きたことはありません。

 

縫合のクオリティが高い

さらに言えば、同じ薄手のカペルミュールに比べてもこいつは格段に操作性が高い。

違いは指先の縫合。

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裏表をひっくり返した指先の図 左がパールイズミ



右のカペルミュールは上下の生地を縫い合わせた先端の余分な生地がダマになってしまっているのに比べて、左のパールイズミは4つの生地を指先の一点に向けて立体的に縫合してあり、生地のダボつきも最小限に抑えられている。

この違いがかなり大きくて、生地はカペルの方が薄いにも関わらずレバー操作時の掛かりやタッチの触感はパールイズミの方が確実に良い。こうした細部の作り込みは流石。

…他にグローブ持ってないから比較できてないけど、もしかしたらカペルが酷いだけかもしれんが。

 

グリップ

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唯一の欠点がこれ。手のひら側に目立った滑り止めなどは無いので、グラベルで下ハン持って下ってたりすると手が離れるほどではないけど、意図したところから少し滑ってズレてしまう事があった。

ただこれは自分が好き好んで硬め薄めな2mm厚のバーテープ(Fizik Tempo)を使っているため、それとの相性もあるきがする。ブラケットポジションではなんの不満もない。

 

まとめ

里山程度までの日中サイクリングならおよその場面はコイツで事足りそう。

一晩中5℃を下回るような日のオールナイトライドや標高の高い山間部を攻める時は分厚いウィンドブレークサーモグローブに頼ろう。カペルミュールはお役御免で。

おしまい



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