【北海道グラベル野宿旅】豊富-稚内ナイトライド【DAY1】

ツーリング
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今年の夏は北海道へ。いろいろあった5日間、Twitterでのあれこれはコチラ↓にまとめました





まずは1日目、最北端稚内までの移動日の記録。

飛行機輪行で北へ

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ラピート、いつ乗ってもワクワクする

関空に着いたら改札を出て右、エアロプラザの下から連絡バスにのってT2へ。輪行一式で20kg以上あるためこの移動が辛いのなんの。 #fuckrinko の極み。

今回利用したのは格安航空のPeach。
Peachの規約にはちょっとややこしい不備からくりがあって、一見普通の自転車は預けられないように見えるけど、実は全く問題なくできます。詳しくは以下のツイートからまとめましたのでどうぞ。

ピーチの場合、自転車一台をいきなり持ち込むと5000円かかるけど、ネットで事前に申し込んでおけば3900円とちょっとおトク。

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飛行機輪行も5…6回目?くらいになると慣れたもんだけど、それでも電車に比べると破損のリスクは格段に高い。着いた!壊れた!!では泣くに泣けないので出来る限りの対策を。

IMG 3313今回は取り忘れたので昨年春のものを。養生テープでテキトーに留めてるだけ。ハンドルバーだけが不安だけど、上下さえ間違えられなければなんとかなる。

輪行袋はオーストリッチのロード320。普段使ってる最軽量のSL-100には無いホイールの間仕切りがあって生地も厚めなのが安心。ちゃんとした飛行機輪行用に比べればペラいけど、ドライバッグ・テント・寝袋・着替えを緩衝材代わりに固定してやれば、よっぽどのことがない限りは大丈夫だと信じてる。
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わかりやすさが一番。

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飛びます。

狭い座席に身体をねじ込み新千歳までの1000km以上をほんの2時間でひとっ飛び。地に足つかない移動とはかくも素っ気なく味気ない。

電車輪行でもっと北へ

札幌着

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北征じゃぁあああ!!!

とはいうもののこの時点ではまだ出発地点すら決めてない。

FullSizeRenderケツの重い梅雨前線に掻き乱された天気図が明日の予報を許してくれず、どこもかしこも歯切れの悪い「曇り 降水確率40%

ひとまずウラジオストク近辺の高気圧に望みをかけて更に北、等圧線の向こうへ。

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特急ライラックで旭川まで。まだ晴れない。もっと北へ。

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便数減少かそもそも無用の敷設だったのか、在りし日の姿に還ろうとしている。

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和寒(わっさむ)のあたりでこの日初めての青空が覗いた。がんばれ西の高気圧。くたばれ東の低気圧。

はい。

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最後尾車両に自転車を置いていたら、車掌さんが邪魔になるからと普段は立ち入り禁止の連結部に入れてくれた。

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後ろに飛んでいく景色を眺める、普段はなかなか撮れないアングル。最高の駅だ。

新千歳から電車に揺られて5時間以上。このまま稚内まで行ってしまおうかとも思ったけど、人の多い終点よりも輪行解除がやりやすかろうと思って少し手前の豊富という駅に降りてみることにした。

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グッバイさんきうサロベツ1号。

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電車の去ったホームからは遠くに虹が。なんと幸先の良い。

誰もいない駅のホームで輪行解除。途中おばーちゃんに話しかけられる。
「あれまー、どっから来たの?」という、今まで何度繰り返したかわからない旅人トークが、今日日のご時世では緊張感が増す。

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空港でも軽く確認はしていたけど、ちゃんと組み上げるまではどドキドキだった。
外していたリアディレイラーを取り付け、タイヤの空気を入れる。パッキング類をしっかり取り付けて軽く駅前を走ってみる。大丈夫。問題ない。

最北へ

出発!!!



no title

まずは北海道の覇者を参拝。

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市街地という名の住宅集合地を離れると、「欲しかった北海道」が始まる。すでに日は傾き始めているけど、惨憺たる長梅雨に喘いできた身としては拝めるだけでありがたい。

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ちょっとそれると舗装が消える。海沿いにも熊っているのか?

あっという間に日が暮れた。そうそうのんびりもしていられないので、幹線道に降りてからは日本の北端に向けてひた走る。気温も湿度も明かりも匂いも標識も、五感で感知できる全てが違う。

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VOLTの明かりを消せば何も見えない真っ暗な道をゆくと、薄くガスった黒いモヤが64マリオの背景のようにデジタルに帯状に白けだす。そしてあるとき唐突に、稚内の市街地が現れた。あの独特の静寂感と高揚感を写真や言葉ではうまく伝えられないけど、日本最北端の街へのこの上ないエントリーだった。

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時間は22時を回っていたが、なにはともあれ風呂に入りたい。ツーリングマップル曰く1時まで開いてるという銭湯、ライダーハウスみどり湯へ。ここがすごかった。

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大量のコミックス、人をダメにするソファ、フリープレイの懐かしテレビゲーム、100円で飲み放題のカフェコーナー、さらに軽食まで取れたりと、旅人を堕落させるすべてがここにある。これが初日じゃなかったら確実に閉店までここで過ごしてた。

が、幸いにもまだ走り始めて数時間。モチベーションは高止まりしているので、数多の誘惑に負けず走り出す。稚内の市街地から宗谷岬までは30km弱なので、岬まで行って寝床を探そうかと思っていると…

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市街地を抜けた瞬間、R238が白いモヤに包まれた。いや、正確には「とても濃密な霧」。空から降ってるわけじゃないので、雨とは呼ばないかもしれないけど、20km/hでちょっと走っただけで途端に前髪から雫が落ちる程度の大気中含水量。
加えて風も強くなってきた。湿度200%で吹く風に向かって走るというのはつまり霧吹きを絶え間なく全身に浴びながら進むようなもの。あっという間に濡れ鼠になってしまった。

初日の夜からずぶ濡れで寝たくはないので、早々に目についた荒屋に潜り込む。そんな都合よく荒屋があるのかという声が聞こえてきそうだが、多くの人には見えないだけで、北海道に限らず日本全国「一晩雨をしのいで過ごせる小屋」は実はそこら中にある。が、当然、詳細は伏せる。

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もう時間は0時を回っていた。木の床がささくれだっていたので一番下に輪行袋を敷いてその上にテント、そしてエアマット。赤いのがシュラフ。

小屋に吹き付ける雨風の音に耳を傾けていたら、いつの間にか眠りに落ちていた。

つづく
2日目↓





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