今野製作所 CHERUBIM / ケルビム U.L.I
国内で最も有名なフレームビルダーの一つ、今野製作所のケルビム
このULI、現在は廃版となっていますが10年ほど前に京都のWhoo Bicycleからオーダーされたそうです。ご夫婦でサイクリングを楽しまれるオーナーの自慢の一台です。
フレーム / フォーク
一番の特徴はヘッドチューブとフォーク
このULIはカーボンフォークを前提としたフレーム設計になっていて、ヘッドチューブがインテグラルヘッドのオーバーサイズ。対してその他のパイプにはノーマルパイプを使用しているため、トップチューブの細さが際立ちます。
シートステーは曲げ加工で快適性重視。
「ケルビム」というのは旧約聖書に登場する、4つの顔と4つの翼をもつ智天使の名前。
シートチューブのクロスマークはたぶん天使の4枚の翼。
これケルビムの公式ロゴかなにかだと思ったんですが、ざっとググってみても他に見当たらないのでもしかするとオーナーさんのオリジナルなのかもしれない。こういう教養って細部で光るとなおさらかっこいい。
ハンドルバー : DIXNA ジェイフィット モア
みんな大好き東京サンエスからジェイフィットの中でも軽量なモアです。
ハンドルバーの形状からわかった…わけではなく
前にヒントが。右の文字は多分 “2014 double butted”
カタログで探すとジェイフィットシリーズの中で2014アルミを使ってるのはモアだけでした。
コンポーネント : CAMPAGNOLO ATHENA 11
カンパのアテナ。 “Athena”。 英語での発音は “əθíːnə” なので「アスィ’ーナ」が正しいんだけど、そもそもイタリア語では “Atena”で発音も「ア’テナ」なので一周回ってそれでいい。
ちなみにアテナはギリシャ神話に出てくる知恵と戦略の女神様。
フレームが智天使でコンポが知恵の女神。乗ってるだけで賢くなれそう。
クランク : Sugino / スギノ OX901D CLASSIC 46T×32T
マイティーシリーズで有名なスギノの現代版クランクOX901D。
歯数構成がめちゃくちゃ豊富で下は44T×30Tから、上は52T×36Tまでなんでもござれ。 何より同モデルでクラシックデザインの展開があるのもツボを抑えてる。
これは46T×32T。 昔は普通に50Tを付けてたけど、今はこっちのほうが合うとのこと。
ほんとだ、取り付け跡の位置が高い。
パーツに合わせて自分を鍛える。自分に合わせてパーツを変える。どちらも正解だから面白い。
シートポスト : DIXNA アイピポット / バッグ : RIXEN KAUL コントアーマグナム
ゼロオフセットのアルミシートポストに大きめのバッグを装着。サドル位置を見ても結構前乗りポジション。
シートポストバッグ、最近はオルトリーブのサドルバッグLに取って代わられてきている感がありますね。CBNのbaruさんのレビューが詳しいですが積載量もオルトLのほうが優れているそうで、このまま消えていってしまうのかな。
あとがき
パーツ構成を見たら一目瞭然ですが、オーナーさんぜったい東京サンエス信者だ…と思って話振ってみたらやっぱりそうだった(笑
サンエスのカタログ読むのめちゃくちゃ楽しいですよね。この前ワイズロードで最新版を調達しようと思ったら、サンエスのカタログだけはもう全部出ちゃってたので、みんな考えることは同じか。
おしまい
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