新雪の林道を越える京のスノーサイクリング

山岳サイクリング

金曜の仕事を終えた帰りの電車、どうやら週末は最強寒波が来るとかなんとか。そんな天気予報を見かけた直後に目に飛び込んできたのはおなじみかっくさんのこんなツイート。

帰宅後妻に最終確認。シグナルは青。じゃあもう行くしかねえよなあ!?

土曜日には普段は降らない自宅の周りもうっすらながらも白くなった。ここでこれなら明日の山はどうなっていることやらと、楽しみ半分怖さ半分で迎えた当日。


この上なくシステマティックに構成されたスペシャルかっくカーに泥狐を積み込んでもらって、いざ北へ。

ほんの一山越えた先は見たこともないほどに真っ白。当初予定していた林道はもっと北だけど、あれやこれやと考えて即興でエイヤと計画を変更。思い返せばここでの英断がこの日のベストプレーだった。

ということで、楽しい雪上サイクリングの始まり始まり。

今回はもう徹頭徹尾おれとかっくさんがふたりで延々キャッキャいいながら雪道走ってるだけのハッピーサイクリングなので、かっくさんのセンスあふれる素敵な写真も交えながらざざっと行きます。

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積もりたての新雪に覆われた街は歩道の雪までふっかふか。走り出した時点で優勝は確定していた。

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まるで北海道の雪原にでも来たかのうよう。京都で見れていい光景じゃない。これではしゃがなきゃ嘘だぜ。

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ギュムギュム言わせながら轍を刻む。めっちゃ楽しい。
かっくさんのバイクはSalsa Vaya。雪道に合わせて27.5×2.1のMTBタイヤをインストール。リムまで埋まるほどの雪でもグイグイ進む。

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舌でてるぞ。


轍の左右に等間隔のペダル跡。

昨日今日でゼロから降り積もった雪は、タイヤで踏めば地層までしっかり掻き分けられてトルクが逃げないので多少の抵抗はあってもグイグイ走れる。これが一度でも溶けて凍るとズッて滑って進めたもんじゃないんだよな。

降雪直後の寒い日にのみ現れる幻のボーナスステージ、最高すぎる。


とはいえ斜度と雪の深さによっては担ぐけどな

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そもそも峠は全担ぎを期待覚悟してきたんだから、僅かな急登を担ぐくらいは負担どころかむしろご褒美。

全く乗れない可能性も考えてたけど、担ぎが必要だったのはほんの数か所で、ある程度急な上りでも大半は気合で乗り越えることができた。

 

ちなみにこれはたまたまだけど、自分もかっくさんもトレッキングシューズの上からモンベルのゲイターを装着するスタイル。


先月の福井ではうっかり忘れてて靴下が濡れて大変だったが、やはり雪道歩きには必須。ゴアテックスのトレッキングシューズと合わせて足先は常に暖かかった。
 

 

未踏の林道を抜けると、今度は車に踏まれた圧雪路面が姿を表した。

直後、なにやらかっくさんの変速が不調。


さっきまでの雪道でプーリーが冷凍パックされとる。枝でこそげて無問題。

 

 

車道は舗装路だけど、走行難度はむしろこちらのほうが高い。


シャーベット状のところもあれば、

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薄く真っ白に張り付いたところもあり。

グリップがどれくらい保つかが定かでないので、探り探りのペダリング。一瞬たりとも気が抜けない。


重心は常に真ん中に、空転しないようトルクを一定に、斜面に対しては常に垂直に、フロントブレーキは握らずに、リアもなるべくやさしくやさしく…


おっとあぶねえ!

 

 

しばし氷結の舗装路で標高を稼いだら、再度未踏の林道へと突っ込む。


池には薄氷が一面に。流石に乗れるほどではなかった。

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バフッ


雪の重みでどエラく撓った杉アーチ

雪を落とせばどこぞのインド映画のヤシの木ジャンプよろしくぶっ飛べるんじゃないかとしばらく揺すったりぶつけたりして格闘したけど、ゆらゆら2mくらい持ち上がっただけだった。

 


林道終盤からは轍が復活。轍そのものは走りやすいが、少しでもそれると雪壁に擦ってタイヤを取られるのでシビアなハンドリングが求められる。結局真ん中のサラ雪を掻き分けながら進むのが安牌か。

 

 

そんなこんなで新雪の峠越えを満喫して、一度も落車することも無く無事街に下りてラーメン食ってお開き。

これまで京都の林道での雪といえば、第三帝国の仲間といった悲壮な雪中行軍の印象が強すぎたけど、よく考えたらあれ3月のグズ雪だったもんな…

来年からも京都でスノーライドを楽しむなら、最初の寒波の初積雪を逃さず突っ込むようにしよう。

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とにかく今回はかっくさんの企画のタイミングが完璧過ぎた。ひとりじゃ絶対機を逃していたと思うので誘ってもらえてほんとに良かった。

 

また行きましょう!ありがとうございました!

おしまい

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