お盆の最中に後輩と箕面のMTBコースでTRANSITIONの試乗会朝活した記録。
やくものMTB試乗会③-transition編- pic.twitter.com/NnsXOT0Fsr
— TKD (@ryoshindenko)
August 11, 2024
集合
集合は朝6時、パーク近くのコンビニ。MTB乗りの朝は早い。酷暑の大阪とはいえこの時間の山際はギリギリ不快ではない程度の気温に収まっている。イケてるバイクを2台引っ提げて、後輩TKDがやってきた。トレイルパークに対応できる自転車を持っていない(マディフォックスで走る技術なんてあるわけないだろ)ので、今日は彼の自転車を借りる。いつもありがとうよ。
乗車前のセッティングも入念に。サスペンション周りはなんもわからんので、サグやらエア圧やらはすべてお任せ。
今回のコース
この日お邪魔した常設コース。小規模ながらジャンプスポットやテクニカルなバームが巧みにルーティングしてある。だめだ、吹っ飛ぶ未来しか見えない。
スタート地点は机や椅子が設置されており、居合わせたライダーとの交流の場にもなっている。この日も後輩と顔なじみらしき先客のライダーさんがいて、スタート前ののんびりした談笑タイム。サイクリング途中での遭遇ともまた違う、クローズドなパーク独特のカルチャーが感じられてとてもよい。
さあまだちょっと怖いけど、行ってみようか。
立派なディアスカルをくぐって、いよいよコースイン。
最初は下見がてらに恐る恐る下る。
独特の浮遊感を味わいながら、3次元に蛇行する蛇の背を舐めるようにすすむ。フルサスのちからは全くもって偉大なもので、ろくな抜重や重心分配すらできていないはずの自分の身体を常に路面から等距離に留め置いてくれる。普段の自転車にサスがないもんだから感覚的にはバンクの彼方に吹っ飛んでいるはずのへっぴり腰でも、おそらく実際にはタイヤはほとんど浮いていない。
脳内のイメージと実際の挙動の差があまりにも大きく、ぬるい浮遊と落下を繰り返しながら全てオートマチックに均されていく。まるで波打つ海を進む船のようだ。
「飛ばへんぞ…!飛ばへんぞ…!!」→「こわい!!飛ぶ!!!飛ぶ!!!!(飛ばない)」
最初は絶対途中で脚をつくと思っていたが、フルサスに身体を預けきっていればほとんどなんの苦労もなく下りきれてしまった。乗車時の機材への依存度はロードやグラベルバイクとは比べ物にならない。完全に主が自転車で、従がおれ。これを逆転させていくのがあるいは楽しみ方のひとつなのかも。
乗車時間は一本1分もかからない。登っては下ってを何度も繰り返し徐々にシンクロ率を高めていく反復動作は、なんとなく最近ほそぼそと続けてるピアノの練習を思い出す。上手く弾けると嬉しい、上手く走れると嬉しい。
TRANSITION BIKES SCOUT CARBON
今回TKDからお借りしたのはTRANSITION SCOUT Carbon
Review: 2020 Transition Scout
Popping off curbs and creatively linking together unique features within the manmade infrastructure that made up the concrete jungle of my youth, memories that ...
27.5インチのカーボンフルサスMTBで、ジャンルとしてはオールマウンテンってことになるんだろうか。身に余りすぎるハイスペマシンなので乗った感想は「はぇ~すっごい^ ^」しかない。
前回SANTACRUZに乗らせてもらったときも感じたが、本格的なフルサスMTBって二輪で駆けてるというよりもはや「浮いてる」ような感覚がある。
車体をよく見るとパーツ各部にはホワイトペンでメンテやシーラント補充の日付、さらには保証期間までをダイレクトに書き込むナイスハック。結局これが間違いないんだそう。
TRANSITION BIKES PBJ ダートジャンプ
そしてもう一台、後半取り替えっこしてもらったのがこのダートジャンプバイク、PBJ。こちらはフロントサスのみの26インチハードテイルバイク。もちろん走破性という意味ではフルサスの方が遥かに高いんだけど、実際に乗ってみると以外にもしっかり下ることができた。というか、むしろ個人的には断然こちらのほうが好みだった。
主従逆転レベルのオートマ的走破性を持つフルサスに比べて、路面からの刺激がダイレクトに感じられるこのダージャンバイクの方が、自分の意志で自転車を操っている実感が強くてより刺激的。もちろんそれは「怖さ」でもあるんだけど、少なくとも自分の限界がどのあたりかというのが測りやすい。
ダージャンなら自分の限界を一歩だけ越えた先での擦り傷で済むけど、フルサスは5歩も6歩も越えたところでドギツく骨を折る気がしてならない。そういえば前回も顔着キメてるしな。
あとがき
多忙で都合がつかず泣く泣く断ることの方が多いのに、それでも懲りずに楽しいライドに誘い続けてくれる後輩がいるってのは本当にありがたいことで。
そんな彼も今年晴れて父親に。お互いますます忙しくなるけれど、なんとか隙を見つけて乗りに行こうな。願わくば次はOBランで!!
もはや埋められる外堀が残ってない🙃
— やくも (@wartori621) August 12, 2024
おしまい
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