【バイクパッキング】グラベルロードでのキャンプ装備積載について

レビュー
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先日お邪魔してきたサイスポ主催のバイクパッキングファンミーティングでのあれこれが、8月20日発売のサイクルスポーツ10月号にどーんと掲載していただきました。



編集部のエリグチさんから大きく載せていただけると聞いてはいたけど、まさか丸々1ページにドカンと乗るとは…






照れる。

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他にもつむりさんやS.KさんをはじめとしたTwitterで度々お見かけする錚々たる顔ぶれのパッキング事例が満載でめちゃくちゃ参考になる内容ばかりなので、とりあえずサイスポ10月号、読もう。




グラベルロードでのキャンプ装備積載について

てなわけで、せっかく全国紙で紹介していただいたので、記事を補完する意味でも取材していただいた装備の、特に積載についての部分をもうちょっと詳しく掘り下げてみようと思います。

バッグの中身などの詳しい部分は本誌に掲載していただいたので、とりあえずサイスポ10月号、読もう(2回目)。



この装備で行った旅の様子はこちら


自転車 : Fuji JARI 1.3 2019

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今回の得物はFUJIのアドベンチャーロード、JARI。

フレームはアルミ、フォークはカーボン。コンポはSHIMANO GRXのフロントダブル、ホイールは650B(というか27.5)のMAVIC のMTBホイールにそれぞれ換装しています。






フォーク積載 : DAVOS GP-1 グラベルケージ & 安物ドライバッグ

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まずいちばん目立つ&よく質問されるのがこのフォーク積載。

バッグはAmazonで2000円弱で買えるなんの変哲もないドライバッグ。



サイズは今回は10Lですが、装備量に合わせて5Lと使い分けています。

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それをフォークのダボ穴に装着したDAVOSのグラベルパッキングケージGP-1に廃チューブで固定しています。


DAVOS GP-1 グラベルパッキングケージ

フォーク積載の肝となるケージは、いろいろお世話になってるDAVOSのGP-1。



実はこれを導入する以前はBlackburnのカーゴケージを使用していたのですが、このGP-1の素晴らしいところは取り付け位置をギリギリまで下げることができる、という点。

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向かって左がBlackburn Outpost Cargo Cage、右がDAVOS GP-1

IMG 1046 Blackburnとの取り付け位置の比較。底部がおよそ8cm下がる。これがどんな違いになるかというと…

タイトルなしのコラージュ 2こういうことです。右がGP-1。

そもそもJARIのフロントフォークのダボ穴位置が高めということもあって、ドライバッグの積載位置を十分に下げきることができず、5Lならまだしも10Lのバッグを積むとペダリングと干渉したり下ハンにあたったり色々と不都合が。IMG 8933
Blackburnに10Lのドライバッグを装着しているときの図。立ち漕ぎのたびに膝で蹴ってた。

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こちらはGP-1でおなじく10L。写真じゃわかりにくいけど、使い勝手は段違い。蹴ることもなければハンドルとの干渉も皆無。


固定には付属のバックルより廃チューブがおすすめ

このGP-1、グラベルケージというだけあって横2縦1の計3本のストラップで厳重に固定するよう設計されています。

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この状態にすれば固定力も申し分なく、荒れたグラベルでもなんの心配も無いのですが、いかんせん取り付けがめんどくさい(特に縦のベルト)のが欠点。

かといって横2本だけにすると今度は固定力が足りず、ハンドルを降るとドライバッグが前後に暴れてしまいます。

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またケージとフォークの間にストラップを通す構造上、荷物を下ろした際にベルトを持て余してしまうため、野営地についたあとの散策の際などにすこぶる不便というのもマイナスポイントの一つでした。

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それを解決するのが、みんな持ってる廃チューブ。

取り付け方は何も考えずにフォークレッグにかけてバッグを縛り上げるだけ。本数も2本でOK。あとは固結びでもちょうちょ結びでもお好きなように。

付属のストラップ2本でだめなのに、こんなので大丈夫かよ…と思うかもしれませんが、


ご覧の通り。

さらにチューブとドライバッグの間には、携帯ポンプにテントポール、500ml程度のペットボトルや長旅のときには乾かしたい着替えなどなど、色んなものを挟んで固定できる冗長性の高さも魅力。

役目さえちゃんと果たすなら、多少の雑味があったほうが万に応用が効くんだよな。

フロントバッグ : Ortlieb Ultimate 5

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フロントバッグにはオルトリーブの定番、Ultimateシリーズを長年愛用しています。(長年…ってちょっとまて買ったのいつだ?と思って調べたら10年前でした。まじかよ。)

デカい、嵩張る、重い。

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さらに取り付けにはこんなにごっついマウントを取り付ける必要があって、およそ軽量化やスリム化とは無縁。

じゃあ何がよくてこんなモノ使い続けてるのか?答えは至ってシンプル。

ズレない、揺れない、濡れない、割れない。

もう一回。

ズレない、揺れない、濡れない、割れない。

この全てを完璧に近いレベルで達成してくれるフロントバッグを、自分はこのUltimateシリーズ以外に知らない。

重装備の長旅において、これがどれだけ素晴らしく有難いことか、分かる人には分かるはず。

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上部には純正オプション品のマップケースを装着。昔はここにボロボロのツーリングマップ入れて、それだけを頼りに走ってたんだよ…

今回は山間部の国土地理院図のコピーを数枚。紙の地図読めねえやつが自転車乗ってんじゃねえよすみません言いすぎました。

ちなみにこの下のハンドルバーにはeTrexがいます。無常。


ハンドルバーバッグその2 : バイ◯クル◯ラブの付録


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これを携えてサイスポのイベントに顔を出す自分の図太さを褒めたい。

でも冗談抜きでこのハンドルバーバッグ、人生で出会ってきた(そしておそらくこれから出会う)付録と名のつくものの中で間違いなくベストな逸品だと思っています。

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今回はここ。オルトリーブのアダプタの下のデッドスペースに輪行袋とエアマットを仕込みました。

ナイロンの筒の両端にバックルつけただけの、いかにもペラッペラな安物なんだけど、そのシンプルさ故に使い勝手が凄まじく良い。まさに汎用性の鬼。

かれこれ5年以上、手持ちのバッグ類トップレベルの稼働率で使い倒して破れ一つ無いんだから恐れ入る。

フレームバッグ : WANDERLUST BLADE オーダーメイド

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ロードバイクのエクタープロトンのために作成してもらった、オーダーメイドのフレームバッグ。

エクターに比べるとJARIの方がトップチューブ長が短いので、ちょっと弛んでしまっているが細かいことは気にしない。

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今回はやらなかったけど、トップチューブとの間にテントポールを挟んで装着することも可。





詳しいレビューやオーダー方法などはこちら

サドル下 : スリッパ

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スリッパもストラップも、出発後に百均で買った。税込み220円。

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長旅の場合はサドルバッグを増やして着替えなどの軽くて嵩張るものを入れます。

後ろを重くするのを好む人も多いみたいだけど、少なくともドロップハンドルでの未舗装ツーリングでは自分は断然前荷重派。

このあたりもいつか詳しく掘り下げてみたい。


あとがき

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というわけでざっくりと装備紹介でした。

今回のサイスポでいろんな人の実例を読んだら分かると思うけど、パッキングの正解なんてマジでどこにもない。

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思い出すのは10数年前、北海道に向かうフェリーの中でたまたま一緒になった某大学の自転車部員。あろうことかパニアから同じ色のエレキギターが顔を出していて、「これがロックか」と度肝を抜かれたものだった。

各々無限のこだわりを移動手段たる一台の自転車って枠の中にどう落とし込んでいくか、その終わりのない試行錯誤のほんの一過程が現れるのがバイクパッキングの面白いところだと思います。

そんなみんなのこだわりを垣間見るバイクパッキング大全、めちゃくちゃ楽しいので、とりあえずサイスポ10月号、読もう(3回目)。


おしまい




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