ネオスポルティーフがやってきた
先日、こんな記事を書きました。Twitterでもそこそこ反響をいただき、書いた甲斐があったなぁと喜んでいたところ、一通のダイレクトメールが。
![IMG_1751.jpg IMG 1751](https://i0.wp.com/wheelwhirlpool.com/wp-content/uploads/2022/02/95c29bf7.jpg?resize=563%2C465&ssl=1)
…???
…?!?…!!!!
最初送り主を見たときは絶対お怒りのメールだと思ってたので、意味を理解するまでに時間がかかった。
「買ってもないのに勝手にエアインプレ書いたら開発者から直々にDMで褒められた」
なにがなにやら…なにがなにやら…
狐につままれたような気持ちのまま、気がつけば巨大な箱が自宅にドーン!!
![IMG_1674.jpg IMG 1674](https://i0.wp.com/wheelwhirlpool.com/wp-content/uploads/2022/02/1303b292.jpg?resize=800%2C600&ssl=1)
![IMG_3042.jpg IMG 3042](https://i0.wp.com/wheelwhirlpool.com/wp-content/uploads/2022/02/a98fbeeb.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
ということで株式会社フカヤさまよりしばらくの間お借りすることになった DAVOS D-309 “ネオスポルティーフ”、実際の使用感や細かなインプレは今後乗り倒してからに置いといて、ひとまずいつもの自転車図鑑の形式でその全貌をご紹介したいと思います。
スペック
![IMG_2978.jpg IMG 2978](https://i0.wp.com/wheelwhirlpool.com/wp-content/uploads/2022/02/34ab62bd.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
今回お借りしたのは展示会やメディア用に組まれたテストバイクのM(520)サイズ。
なんと最新(R8100)の電動アルテグラをアッセンブルした状態でお貸しいただけました。
実測重量は手持ちのXTRペダルを付けた状態で8.7kg。
38cのグラベルタイヤ履かせた自転車としては圧巻の軽さ。
こんな最新コンポの自転車を好きに乗り倒せるなんて夢みたいだ…
![IMG_3074.jpg IMG 3074](https://i0.wp.com/wheelwhirlpool.com/wp-content/uploads/2022/02/f6bbae73.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
フレームセット
このD-309はフレームセットでの販売。
初荷入荷しました!
— セオサイクル桶川店 (@seo_okegawa)
DAVOS D-309です!
素敵なパッケージから漂うオーラが😍
店頭分は52サイズです❗️
新型アルテで組んだらカッコいいと思います❗️#DAVOS #d309 #ネオスポルティーフ #セオサイクル桶川店 pic.twitter.com/qzUwSyZBgg
January 6, 2022
かっこいい箱に入ってお届けされます。
フレーム・フォークに加えてなんとカーボンステムとシートポストまで着いてくる。
これで18万円はおかしいって…
では細部を見ていきましょう。
フレーム
![IMG_3001.jpg IMG 3001](https://i0.wp.com/wheelwhirlpool.com/wp-content/uploads/2022/02/ab88ab72.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
フレームカラーは “Forest Dawn Grey”。
光の当たり方によってベースのグレーに青や緑が薄く乗る落ち着いた色合い。
![IMG_2968.jpg IMG 2968](https://i0.wp.com/wheelwhirlpool.com/wp-content/uploads/2022/02/0430943e.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
「DAVOS」はスイスの東の基礎自治体。昔、すぐそばを走ってるはず。また行きたいなぁ…
![IMG_2967.jpg IMG 2967](https://i0.wp.com/wheelwhirlpool.com/wp-content/uploads/2022/02/fea2dde0.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
![IMG_2980.jpg IMG 2980](https://i0.wp.com/wheelwhirlpool.com/wp-content/uploads/2022/02/58ea6e93.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
![IMG_3019.jpg IMG 3019](https://i0.wp.com/wheelwhirlpool.com/wp-content/uploads/2022/02/9e9256db.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
カーボンフレーム特有のゴツいBB周り。
ちょっとわかりにくいけど紐変速用のケーブル出口と、チェーンステの結合部にはフェンダー用のダボも。細部まで抜かりなしです。
![IMG_3025.jpg IMG 3025](https://i0.wp.com/wheelwhirlpool.com/wp-content/uploads/2022/02/718026b2.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
そして目ざとい方ならすぐに気がつくところ、安心のネジ切りBB 68mm仕様です。
剛性だけで言えば圧入にして目一杯フレームを太くするのが正しいのかもしれませんが、多少の剛性増と整備性・信頼性の高さとを天秤にかけたときに大半のユーザーのニーズは後者に傾くはず。
実際自分もDEFYの圧入BBには何度も煮え湯を飲まされているので、ネジ切りBBはかなり優先度の高い部分。
![IMG_3011.jpg IMG 3011](https://i0.wp.com/wheelwhirlpool.com/wp-content/uploads/2022/02/b17a3310.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
チェーンステーはかなり太め。
![2021_Fuji_JARI_CARBON_13_Black_rearfeqw.jpg 2021 Fuji JARI CARBON 13 Black rearfeqw](https://i0.wp.com/wheelwhirlpool.com/wp-content/uploads/2022/02/1b51682d.jpg?resize=406%2C306&ssl=1)
先の記事で比較したFUJI JARI カーボンと比べると明らかに逞しい作りになっています。このあたりはコンセプト通り、未舗装路での振動吸収よりもロードライクな推進力を狙ってのことでしょうか。
![IMG_3016.jpg IMG 3016](https://i0.wp.com/wheelwhirlpool.com/wp-content/uploads/2022/02/d1162615.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
シートチューブをえぐってクリアランスを確保。 700cでも50mmのタイヤが履けるそう。
![IMG_3017.jpg IMG 3017](https://i0.wp.com/wheelwhirlpool.com/wp-content/uploads/2022/02/6bd39a91.jpg?resize=533%2C800&ssl=1)
38cのグラベルランナーでクリアランスはこの程度。
![IMG_3018.jpg IMG 3018](https://i0.wp.com/wheelwhirlpool.com/wp-content/uploads/2022/02/6a68bbf0.jpg?resize=533%2C800&ssl=1)
まだまだ余裕はあるけど、タイヤ幅はこの程度であとは泥除け用のクリアランスに残しておくくらいがネオスポルティーフのコンセプトに合う
![IMG_3024.jpg IMG 3024](https://i0.wp.com/wheelwhirlpool.com/wp-content/uploads/2022/02/2b6053fd.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
BB下にもダボ穴。しっかり底部に寄せた配置になっているのが有り難い。
JARIは位置が高すぎて普通に使うとツールボトルと前タイヤが干渉してしまうので…
![IMG_3034.jpg IMG 3034](https://i0.wp.com/wheelwhirlpool.com/wp-content/uploads/2022/02/112eddff.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
トップチューブ用のダボも完備。
フォーク
![IMG_3014.jpg IMG 3014](https://i0.wp.com/wheelwhirlpool.com/wp-content/uploads/2022/02/cd514888.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
サイドにそれぞれ3つのダボと、よく見ると内側にもフェンダー用のダボが一つずつ。
一方スルーアクスル付近にはダボが無いところを見ると、フロントキャリアでの本格的な前荷重が想定はされていない様子。
![IMG_3037.jpg IMG 3037](https://i0.wp.com/wheelwhirlpool.com/wp-content/uploads/2022/02/8cdf32d9.jpg?resize=533%2C800&ssl=1)
色合いはなめらかだけど、よく見ると肩肘張った精悍なガタイ。
カーボンステム
![IMG_2983.jpg IMG 2983](https://i0.wp.com/wheelwhirlpool.com/wp-content/uploads/2022/02/fa569ca4.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
付属する専用ステムまでしっかりカーボン製
この特殊な形状、なにか仕掛けがありそうですが…
![IMG_2993.jpg IMG 2993](https://i0.wp.com/wheelwhirlpool.com/wp-content/uploads/2022/02/2f120f38.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
この通り、内装式コラムに対応した特殊なもの。
DAVOSのこれまでのイメージや、ネジ切りBBの採用といった冗長性の高さとは一見相反する部分なきもするけれど、シクロワイアードの記事でも
![IMG_3033.jpg IMG 3033](https://i0.wp.com/wheelwhirlpool.com/wp-content/uploads/2022/02/516c7131.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
整備性がちょっと不安だけど、油圧STI使うなら大半の人が店に投げるから問題ないのかもしれない。
シートポスト
![IMG_2991.jpg IMG 2991](https://i0.wp.com/wheelwhirlpool.com/wp-content/uploads/2022/02/84d12f88.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
純正で付属するシートポスト、これまたカーボン。
ステムとシートポストだけでもそれなりに良いお値段しそうなのに、ほんまに18万で売ってええのか…と心配になってしまう。
![IMG_2992.jpg IMG 2992](https://i0.wp.com/wheelwhirlpool.com/wp-content/uploads/2022/02/30eb7f04.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
27.2mmで、固定はごく一般的なクランプ。
シートポスト裏側にはメモリが刻まれています。
コンポーネント
![IMG_2969.jpg IMG 2969](https://i0.wp.com/wheelwhirlpool.com/wp-content/uploads/2022/02/c627c9e6.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
フレームセットで販売されるD-309、人によっていろんな組み方を楽しめる懐の深い一台なのであくまで一例ではあるけれど、テストバイクとしてメーカー側のコンセプトが出てるアッセンブルだと思うのでざっと紹介しておきます
タイヤ : DAVOS GRAVEL RUNNER 38c
![IMG_2972.jpg IMG 2972](https://i0.wp.com/wheelwhirlpool.com/wp-content/uploads/2022/02/d649c33a.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
700cホイールに合わせるタイヤは、DAVOSからPanaracerとのコラボでリリースされた GRAVEL RUNNER 38c。
名作と名高い26インチ MTBタイヤ、”ロードランナー”のを現代に復刻させたモデルとして注目が集まっています。
![IMG_3035.jpg IMG 3035](https://i0.wp.com/wheelwhirlpool.com/wp-content/uploads/2022/02/13a94f6a.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
センターリッジが一直線な独特のパターン。
このタイヤについてはもう少し乗り込んでから後日個別にレビューするつもり。
メインコンポ : SHIMANO ULTEGURA R8170
![IMG_2986.jpg IMG 2986](https://i0.wp.com/wheelwhirlpool.com/wp-content/uploads/2022/02/b480eabe.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
昨年発表されたばかりの最新型電動Di2コンポ、シマノのアルテグラ R8170。
12速になったことについては、正直最初乗って帰ってくるまで思い出しもしなかった。
![IMG_3028.jpg IMG 3028](https://i0.wp.com/wheelwhirlpool.com/wp-content/uploads/2022/02/4c6ecd69.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
![IMG_2994.jpg IMG 2994](https://i0.wp.com/wheelwhirlpool.com/wp-content/uploads/2022/02/8b45a385.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
![IMG_3021.jpg IMG 3021](https://i0.wp.com/wheelwhirlpool.com/wp-content/uploads/2022/02/5feb4ab8.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
まだ本格的な山を下ってはいないけど、DEFYでは前後とも140mmなので全く問題ないと思います。グラベルの下りでどんな挙動になるのかは今後要検証。
ホイール : WH-R8170-C36
![IMG_2989.jpg IMG 2989](https://i0.wp.com/wheelwhirlpool.com/wp-content/uploads/2022/02/e8852d46.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
遂にカーボンリム化したアルテグラホイール。
重量1400g台のカーボンホイールに38cのタイヤ。贅沢すぎる。
正直何もかもが違いすぎてホイール単体のインプレができる気がしないけど、雑に一言だけ言っておくなら、頭に「?」浮かぶ程度には速いです。そんな気がします。
あとがき
![IMG_3100.jpg IMG 3100](https://i0.wp.com/wheelwhirlpool.com/wp-content/uploads/2022/02/3e1f01bc.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
ということでまずは第一報として外観・スペック重視の自転車図鑑でまとめさせてもらいました。
この一週間、通勤や近場のグラベル&トレイルコースを走ったりすでに100kmくらいは乗りましたが、まだ「めっちゃ良い」意外の言葉の整理がついてない…
来週には本格的なライドへ出れると思うので、細かいインプレや使用感などは今後また記事にしていきたいと思います。
つづく