2月も半ばに差し掛かり、どうせもうすぐ春が来る。
違う、足りない。何かが足りない。
そうだ、雪が見たい。
ということで、残雪求めて勝手知ったる京北・美山へとサイクリングにでかけた記録。
装備紹介
ネオスポルティーフで初の本格サイクリング。
雪道の押し歩きが想定されるので、フォークラックはやめてAPIDURAのフレーム&サドルバッグのスタイルで。2つとも同時期に購入したはずなのに、長年泥狐の一部と化していたフレームバッグだけ色あせ方がひどい。
フレームバッグのスペース確保のためにミノウラのスライドケージでボトル位置を限界まで下げる。レースマシンならいざしらず、ツーリングメインの自転車はダボ穴位置を初めから下限いっぱいにしてほしい。
ダウンチューブ下のツールボトルは標準ケージポン付けでクリアランスもOK。
出発
サンダイコーを過ぎたあたりに車をデポ。京北までのR162は除雪もしっかりでノーマルタイヤで問題なく来れた。
暖かな朝日を浴びて立ち上る湯気。冬の終わりを感じる。
雪がどれくらい残ってるかわからないが、とりあえず丹波広域基幹林道あたりへ向けて適当な尾根筋を登ってみることにした。
ふむ。まあそれはそれで。
南側の斜面はほとんど溶け切っている
が、日陰に入るとご覧の通り。
轍の部分はカッチカチのアイスバーン。センタースリックなGRAVEL RUNNERでは屁の突っ張りにもならない。
このあたりまではおそらく一度は除雪が入っているようで、スタッドレスタイヤの車がなんとか通ろうとしたあとが見て取れる。
下手に車が踏みしめてるものだからほとんどスケートリンク状態。押し歩いてても2回コケた。
そうこうしながら標高を上げ、基幹林道と府道の交点までやってきた。
右が基幹林道。
ある程度走れるなら深見トンネルのあたりまで行ってみるつもりだったが、ここからは一切除雪された形跡もなく、とてもじゃないが乗れそうにない。
基幹林道の縦走は諦めて、このまま府道で小さな峠を越えて反対側へ降りてみることにする。
といってもこの有様なんだけども。
でもこれはこれで楽しいもの。静かな道をジャクジャク雪を踏みしめながらのんびり進む。
イケてる自撮りが欲しいのに、何回チャレンジしても持って生まれた間抜け感が溢れ出てしまうぞちくしょうめ。の図。
ふと足元を見下ろすと鹿の蹄らしき足跡が。
足・蹄・輪
轍の上を選び、さらにアイスバーンは避けている。蹄でも滑るのだろうか。歩幅からしてもかなりの大きさだろう。
天気は曇ったり晴れたり。日差しは温いが風は冷たい。
雪が薄くなったきたので恐る恐る乗ってみる。
この程度の雪なら下りの勢いを使って突っ切れる。
が、油断してると曲がった先にアイスバーンが現れるのでスピードは控えめに。
せめてMTBで来るべきだったか。
集落まで降りてくると嘘のように雪が消える。
が、ここにも確かにかなりの量が積もったようだ。
こうしてみると自転車って全体に対して占める車輪の割合がバカでかい不思議な乗り物だな。
しばらく北上して美山方面へ。
やはり京北よりも路肩の雪は多い。
このあたりまで来ると空にどことなく日本海の雰囲気を感じる。
かやぶき集落までやってきた。学生時代から飽きるほど来ているので特に感慨もない。
この先に行けば佐々里峠だけど、冬季の通行止めに加えて先日崩落まであったようで通行は無理だろう。
かといってこのまま戻るのも味気ないので、八ヶ峰の麓まで伸びる行き止まりの谷、知見谷川沿いを北上してみる。
川沿いには小さな集落が点在しているので除雪はされているが、ほんの数キロ南の美山よりさらに積雪は多い。
路肩の雪壁や埋もれる民家など完全に豪雪地帯の趣。
市街から半日走れば東北のような光景にであえるんだから冬の京都も面白い。
集落の端の神社で昼食。
今回は珍しくバーナー一式を持ってきた。
前に新調してホコリを被っていたPRIMUSのバーナー P-153
めちゃくちゃパワフルであっという間に湯が湧いた。
沁みる。BIGにしとけばよかった。
帰りは深見峠からトンネルを抜ける。
杉木立を抜ける特徴的な道。ここは夜走ると独特な空の見え方がして好きなんだけど、ここを夜走るようなライドの時点でメンタルだいぶキマってるせいかもしれない。
京北に降りると一気に晴れてきた。
もうちょっと走りたかったので最後に井戸峠をのんびり越えてゴール。久しぶりに京北・美山を満喫するサイクリングができて大満足。
ああ楽しかった。
おしまい
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