【レビュー】HIFIMAN ANANDA 平面磁界駆動型ヘッドホン

5.0
レビュー
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HIFIMAN ANANDA

HD800, T1, RS-1など、過去には色々使ってきたけど、ここ数年はDT770PRO LE 32Ωという、決して高価じゃないけど最高にバランスの良い私的ベストな一本に出会えたおかげで沼から足を洗っていました。



まじでおすすめ。

 

…が、どういうわけかTwitterで見かけたこいつにビビッときてしまい、およそ8年ぶりに手にしてしまった高級ヘッドホン。期待通りかなり良かったのでざっくりレビューしておきます。

当ブログの読者層に掠るのかどうかは全く不明だけど、〽こっちの沼も深いぞ…


外観

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やたら豪華な箱に入ってくるので背筋が伸びる。

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ええ感じに撮ってますけども、外見のクオリティはそこそこって感じ。ハウジングの重量に対してその他のパーツが華奢。

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ケーブルは左右それぞれ着脱可能。ケーブルも透明なチューブの中にほっそい芯線でこれまたなかなか安っぽい。まあ音さえよけりゃなんでもいいんだけども。

 

装着感

大きなハウジングに応じてパッドも馬鹿でかい。どんなに耳が大きかろうが完全に覆い切ってくれる。

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あとやっぱり重い。

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ケーブル抜きの実測で416g。参考までに、DT770proが292g、HD650が265gだからかなりの重量級と言えると思う。

一方で装着感は耳にほとんど密着しないのでストレスが少ないし、大きなパッドで側圧も分散されるのでかなり快適です。密閉力が皆無で通気性抜群だから暑い日の使用も比較的気にならない。

 

音質

ボーカルの気持ちよさが凄い。この一点に付きる。

特に女性ボーカルの芯食ったリアルな声が最高に気持ちよく耳にぶっ刺さって脳が痺れるぶっトべる。

音の特徴として高音が低音がってのはあまりなくて全部の音をめちゃくちゃ抜けよく鳴り響かせてくれて上から下まで解像度が馬鹿高いのに、更にそれを上回ってボーカルが突き刺さってくる。強い。

ギターもベースもジャンジャカ鳴らしながら声張って歌うようなガールズロックなんかとめちゃくちゃ相性がいいです。具体的にはGO!GO!7188の『地球最後の日』サビ頭からのイントロギターなんかはもう衝撃的な気持ちよさ。


GO!GO!7188はいいぞ…

インピーダンスは25Ωとかなり低めでポータブル機でも鳴らせることは鳴らせるけどパワーがあるに越したことは無い。自分はFOSTEXのHP-A8と合わせてるけど-30dBあたりを境に一気に気持ちよさが増す。耳にはあまり良くない。

一方でムーディなジャズみたいな低音で包んでほしい系の音楽とは合わないかな。
でも打ち込み系のUnderworldなんかもかなり浸れたので、基本的にボリューム上げたくなる系の音楽は何でもイケる気がする。

 

音漏れがやばい

「スピーカーを耳の近くで鳴らしてる」って理解でいいと思います。「遮音性」「音漏れ」って言葉で表現すべき音量じゃない。振動板からダイレクトで内側にも外側にも叩き出されてる。壁が薄かったら隣の部屋まで余裕で聞こえるレベル。使用環境に制限がある場合は要注意。


総評

いい声を脳に響かせたいときに大音量で聴く装置。ある種のヒーリングマシン。

定価 ¥77,000って考えるとめちゃくちゃオススメできると思います。過去にHD800とかT1とかも所有してた事あるけど、あれより全然好み。

ヘッドホン初心者には敷居が高いけど(beyerdynamicのDT770pro 32Ωを買え)、ちょっとここらで一本ぶっ飛べるの買うかーっていうヘッドホンオタクは迷わず推せる一台です。

 

おしまい




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