マディフォックス復活にあたって、もろもろガタが来ていたパーツもこの際交換。特にヤバかったのがブレーキレバー。
逆パカXTR
98世代のXTR、BL-M980。十数年前円高時代のガイツーでアホみたいな安値で売られてたのを買ったんだっけか。宝の持ち腐れも甚だしいが、これがまたかなりひどい状態でな。
まずレバーの先っぽ。さすがXTRなカーボン部が折れて抉れている。これだけならまあそのまま使うけど、問題は根本。
本来ならありえない角度までレバーが解放されてしまっている。さらにはおそらくピストン部の破損が原因だろうが、微量のミネラルオイルが常に漏れ出ている限界っぷり。
こんな状態でも握ればちゃんとブレーキが効くのがすごい。なお砂利道を攻めると振動の影響なのか稀にスカッと制動が抜けてめっちゃ怖い。
現行SLXへ
交換先は現行のSLXグレード、BL-M7100。本当はシルバーがあればよかったんだけど、現行モデルでシルバー色はXTRにしかないのな。シマノのMTB用油圧ブレーキのレバーとキャリパーは新旧ごちゃ混ぜでも互換性があるので正直なんでもよかったけど、円安と囲い込みでガイツーが滅びた今、流石に定価でXTRを買う気にはならず、とはいえ片方だけ名無しの廉価品もなぁ、という見栄と吝嗇のマリアージュでSLXに落ち着いた。
油圧ホースを抜いてXTRのレバーを外す。今回はホースもオイルもそれほど古くないのでレバーのみの交換。
重量
両方を持ち比べると明らかにXTRが軽い。実測でXTR 61g→SLX 109g。
倍とまではいかないまでも、およそ80%の重量増。サーボウェーブ機能の有無もあるけど、やっぱXTRってすごいんやな。
新型レバーのクランプ位置
装着位置を確認するため、先ほどと同じく外側からブレーキレバー、シフターの順にハンドルバーに装着してみたとき、嫌な汗が流れた。なんやねんこの隙間。
旧式ではクランプ部までグリップを寄せて装着していたのに、現行のレバーはリザーバータンクの端にハンドルバーとの接点部があってグリップが根本まで刺さらず、さらにこのままではフロントシフターの位置も遠すぎる。
一瞬焦ったけど、ブレーキレバーとシフターの順番を入れ替えれば、旧型と同じ操作位置に配置できた。要は新型ではクランプ位置が大きく内側に寄っていて、旧式でのクランプ位置にハンドルバーとの支点が設けられている形。十余年ぶりのコンポ新調は知らないことだらけだ。
ブリーディング
レバー位置を決めたらいよいよブリーディング作業。
D-309を組むときにAmazonで買ったよくわからないメーカーのホースカット&インサート工具だけど、使用感は上々。
ホースカットのためのギロチン部は、こびとさんのケジメ用にピッタリなサイズ感で切れ味も抜群。
マディフォックスはブレーキもシフトも完全フル外装なので作業がめちゃくちゃやりやすい。
フル内装の油圧STIに比べたら屁みたいなもんよ🤟 pic.twitter.com/vfZ3scz4Uq
— やくも (@wartori621) October 5, 2024
ブリーディングも一発でキマり、無事に交換完了。
あとは以前からローターが音鳴りしていたので、Muc-offのブレーキクリーナーでローターとパッドを掃除しておいた。
【レビュー】ディスクローターの音鳴り対策 Muc-Off ディスクブレーキクリーナー
ディスクローターの音鳴り対策にMuc-offの専用クリーナーを導入。効果的な使用方法:乾くまで待ってからウエスで拭くのが大切。
あとがき
さあ、これでマディフォックスが完全復活。そして今週末は待ちに待ったサイクリング部のOBラン。全力で楽しんでこよう。
おしまい
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