【乾太くん】家庭用ガス乾燥機のすゝめ 【乾太様】

家づくり
注文住宅で新居を建てた際、間取りを考える上で早くから決めていた事がある。それは家庭用ガス乾燥機の導入。
もともと妻が導入を熱望しており、自分はいざ引っ越して使い始めるまで全くイメージが湧いていなかったが、3年弱経った今ならわかる。これは、エッセンシャルだ。不可欠だ。なくてはならない。冷蔵庫や掃除機と同じく、願わくば全ての家庭にもれなく一台備えられるべき現代の神器だ。

…という旨のことを、これから家を建てる友人に語る機会があったので、せっかくだからブログにもまとめておく。
  • 洗濯→乾燥まで90分確証のありがたさ
  • 洗濯回転率の向上(特に育児期)
  • ルンバもびっくりの集塵力
  • GORE-TEXの手入れが簡単にできる!
  • 設置の難易度だけが玉にデカい瑕

家庭用ガス乾燥機とは

ガス乾燥機とはその名の通りガスを燃やした火の力で短時間で大量の洗濯物を処理する。要はコインランドリーにある百円入れたら12分とか動くあれの小型版。

最近の洗濯機には乾燥機能を備えたドラム式も多いけど、それらは全て電熱によるもので乾燥までの時間も対応量も心許なく、とても日々の家事で乾燥機として常用できるような代物ではないみたい。

家庭用ガス乾燥機の代表的なものに、「乾太くん」シリーズってのがあって、我が家で使っているのもこのタイプ。


新築時に造作でお願いした高さ1.4mの専用台の上に鎮座している。

導入のメリット

まず大前提としての基本能力をざっくり言えば、脱水後の洗濯物をまとめて放り込めば小一時間でホッカホカのフッワフワにできる。

我が家の幹太くんは5kg対応のモデル(RDT-52A)



でも実は上限の5kgもだいぶ余裕を見た数字で、8kgサイズの洗濯機に満タンの洗濯物をそのままぶち込んでもボタンを押して45分でしっかり乾き切っている。

実はもっといける



 

「干す」手間の削減

濡れた重い洗濯物を暑くて寒いベランダや物干し部屋までいちいち運んで、一枚一枚ハンガーにかけて、洗濯バサミで挟んで、乾くまで待って、また取り入れて…といったあの煩わしい手間が無くなる。ぬくぬくのまま取り出して、天日干し以上にふわっふわに仕上がった衣類を畳んで直すだけで全て終わる。

乾燥機を使えない衣類は従来通りの自然乾燥にはなるが、夏も冬もいつだって煩わしかった「干す」という作業の大半が日常から削減されるだけで、「洗濯」という家事に費やす心身の労力は体感三分の一ほどになった気がする。

洗濯の回転数&確実性の向上

季節や天候によって時間や仕上がりが左右されることがないのも大きな利点。雨続きで中々乾かないとか、部屋干しでほのかにカビ臭いとか、ゲリラ豪雨で濡れて台無しといったイレギュラーからも解放されて、洗濯→乾燥→収納までの一連の流れが常に滞りなく完了する。

特に子供が小さい頃はタオルが足りなくなったり、連続でお漏らししたりと突発的な洗濯機会が多発する。そんな時に、90分後にはフカフカのタオルや綺麗なパジャマが仕上がることが確約されるのは非常にありがたい。

娘が布オムツを使っていた乳児期にコイツがあればどれだけ楽だったことか…

圧倒的な集塵力

使ってみるまで想像もしなかったどデカい副次的なメリットがこれ。

たった一度の乾燥で、衣類から出た大量の糸ぼこりが吸気フィルターに集塵される。


決して手入れをサボってるとかではなくて、家族3人二日分の洗濯物を一度乾燥させただけでこれだけの量の埃が出る。

ので、一度乾燥する事に掃除機でホコリを回収。



本来ならそのまま乾かして身につけて、いずれは家の中を舞うはずだった塵芥がここで一網打尽にされていると思えば、もはや乾燥機能付き掃除機といっても過言ではないだろう。

同時期に導入したルンバの功績も相まって、かつての賃貸の頃に比べれば家の中のホコリがめちゃくちゃ少ない。

家からベランダを無くせる

新築時に乾燥機の導入を決めたことで、新居にはベランダ(あるいは物干し部屋)を設けないことにした。乾燥機が使えない衣類もあるので多少のスペースは確保しているけど、部屋から屋外へと続くような一般的なベランダは排除。出入りに必要な掃き出し窓は断熱や耐震の観点からもデメリットが大きく、施工代も多少節約できる。

また必然家事動線もシンプルになり間取りの自由度が高くなりいい事づくし。2年半住んでみて特にデメリットは感じていないので、思い切ってなくしてみて良かった。

GORE-TEXの手入れができる

アウトドア趣味人としての最大のメリットはこれ。

防水透湿素材のGORE-TEXは、高温で乾燥させることで撥水機能が回復する。

アウターウェアお手入れ方法
GORE‑TEX アウターウェアは、正しい方法でお洗濯していただくことが大切です。適切なお手入れで、製品をより長く、快適に使い続けましょう。


オフィシャルでも乾燥機の仕様が推奨されており、れっきとした公認のメンテナンス方法。

雨のサイクリングで愛用しているGORE-TEXを使用したモンベルのサイクルレインジャケット&パンツも、ライド後はネットに入れて洗濯機で回し、そのまま乾太くんへ放り込むだけ。



購入から6年以上、特に専用の撥水洗剤等も使ったことはないが未だに水玉が転がる抜群の撥水性能を維持してくれている。



さすがにそろそろ一度くらいは使ってみてもいいかもな。

設置ハードルが高い

と、一度導入すればメリットしかないような家庭用ガス乾燥機の唯一にして最大の欠点は、設置難易度の高さ。

ガスの直火でぶん回す以上熱を外部に逃がす煙突が必要で、つまりは家の壁をぶち抜いてダクトを通す必要がある。


設置方法|ガス衣類乾燥機(乾太くん)|東京ガス
東京ガスのガス衣類乾燥機「はやい乾太くん」の設置場所をご紹介します。


さらにはガス栓も必要で場合によってはガス管の増設工事も必要になってきたりと、従来の環境に導入しようとするとかなり大掛かりな施工が必要になる。もう少し手頃に導入できればいいんだけどな…

 

あとがき

掃除はルンバ殿に、洗濯は乾太様にその功を奪われ、家事要因としてはもはや両名のご機嫌を伺うだけの丁稚と化してしまった。

個人的には多少の設備投資と手間をかけてでも導入するメリットは十分にあると思うけど、一軒家かマンションか、都市ガスかプロパンかなどによっても施工の規模が変わるし、色々と細かな条件もあるのでこればっかりはなんとも言えない。

ただ、これから新築予定だったり、実家のリノベーション何かを計画中なのであれば導入を検討する価値は十分にあると思う。粒で雨を弾くゴアテックスをいつでも着れるってのは、気分いいもんだぞ。いや、晴れるに越したことはないんだけども(Deja Vu)

 

おしまい



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