<2020-04-27>
※この記事はイギリス留学中の2012年、当時細々書いていたブログから引っ張り出してきたものです。

 

4月。イギリスはまだ冬。
そして今日は雨嵐。
ご丁寧にもテレビのウェザーリポートが体感温度(sensible temperature)0℃とのたまっとる。

そんな中、一向に返信をくれないサイクルツーリングクラブがチェスター付近のカフェに集まっとるとの情報をホームページから勝手に入手。

しびれを切らした僕はMerseyside Cycle Touring Club (MCTC)の待つ(であろう)、Eureka Cafeなる場所まで単騎突撃を試みた。

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結果から言えば、最高の一日だった。

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gm Liverpool to Eureka
B地点が目標のEurika Cafe。 大体30kmぐらい。

今現在僕が手にしている地図と言えば、駅のinformationで貰ったLiverpool周辺のテキトーなものだけ。
今回の目的地はリバプールの対岸ウィラルのチェスター付近。
目指すエウレカカフェもHPに乗ってる住所とMapの位置が微妙に一致しない。

と言うことで前日の夜にgoogle map見ながら作った即席地図。

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…地図かこれ?
他にも何枚か書いてるけどね。

City centreまでは難なく到着。
フェリー乗り場も事前に下見済みだったが、チケット購入でちょいトラブル。
トラブルというか、係員さんのscouseひどくて会話がままならず、クルージングのチケット買わされそうになっただけですが…

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乗船。運賃2ポンド。

そして対岸まで10分ほどの船旅 
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対岸の船着場。赤い電話ボックス。

いざ走りすと雨と共に風も強くなる。 
 イギリス来てから雨はほとんど毎日のように降ってたけど、いつも傘が要らないぐらいの小雨だった。
ただ、今日は違う。日本の雨と同じくザーザー振りで五分も漕げばしっぽり濡れる。
ゴアテックス持ってきてよかった…
それでも気温は5℃で手足の先はずぶ濡れなのに加えての冷たい向かい風。えげつなく辛かった。
こんな日に誰もチャリなんか乗らねぇんじゃねぇの…?と思いながら走ること一時間弱、道沿いに突如現れた大量のロードバイクを発見。

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 ブレーキレバーとハンドルバーの間で挟んで立ててます。

どうしたものかと考えてると、ロードに乗って現れた優しいおばちゃんが声かけてくれた。
事情を話して促されるままに中へ入ると…

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右奥がキッチン。店員さんももちろん自転車好き。

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こちらの方々がMerceyside CTCの皆さん。


思わず日本語で「すげぇ…」って声が出た。

そう、ここはイギリスでも珍しいサイクリストのためのカフェ"Eureka"
チェスターだけじゃなくイギリス中、時に世界中から自転車好きが集まるまさにサイクリストのサイクリストによるサイクリストのためのカフェなのである。
喫茶としてのメニューも街中じゃ考えられないぐらい安い上に、自転車用品もたくさん安値で取り扱ってる。そして付近のサイクルチームは皆ここを本拠地に集まって熱い自転車談義を交わしてるという、自転車好きにはまさに夢のようなところ。
こんな天気でもこれだけ集まるって、晴れた日はどうなるのか…

後で聞いた話では店名の"Eureka"って古代ギリシャ語で"I found it"って意味らしい。

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各クラブ・チームの連絡掲示板

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MCTC。

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相当歴史ある店らしい

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イギリスCTCからの表彰状

そして先程声かけてくれたおばちゃんも偶然MCTCのメンバーで、自分を他のメンバーに紹介してくれた。
今日は雨だから暇な年寄りが集まってお茶してるけど、いつもは若いメンバーも多いらしい。


メンバーの皆さんもとても優しくて、日本でのサイクリングクラブの様子とかこっちでの普段の活動とか色々と喋ってると写真右奥のジョージというおじいちゃんが、「せっかく来たんだから走りに行くか!!」みたいな事を言い出した。

当然外はザザ降り。

他のメンバーはまだお茶しとくわ〜みたいな感じだったけど、構わず引っ張っていかれて
「チェスターの駅まで一緒に行こう!!」とのこと。

見たところかなりお年を召していられる雰囲気だったので、「お構いなく」的なこと言いたかったけど、英語でなんて言ったらいいかわからなかった…

そしてそこからはジョージと二人で雨降る牧草地帯を喋りながらチェスターの中心地へ。
経験者ならわかると思いますが、自転車乗りながらの会話って日本語どうしでも聞き取りにくいもの。
それを突然英語でなんて出来る訳がないだろ!  …と思ってたけど、案外できた。
まぁそれでも半分ぐらいしか言ってることわからないけども。

それにしても天気が悪く、ジョージもずぶ濡れになりながら終始"♪Oh terrible... terrible weather!!"とか変な歌を歌ってた。

そしてチェスターの町並みを駆け足で案内してくれた後、"very good tea"が飲めるという喫茶へ連れて行ってくれた。

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冷えた体に熱いティー。ほんとに生き返った。

ここでも色々喋ってたけど、ふと気になって年齢聞いてみたらなんと御年80歳!!
ここまで一緒に走ってて、見かけより大分若いのかと思ってたら全然そんなこと無くてほんとにすごい年だった… ロードで坂道ダンシングしながら(しかもアウターギアで)登る80歳なんて見たことねーぜ…

お茶して温まった後はチェスター駅へ向かい、ジョージと同じ電車で帰ることに。

気になってたことの一つ。イギリスでは自転車を電車に詰むときどうするのか。

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はいどーん。手前の金色がジョージの。フレームでかっ!!

答えは簡単。ただ一緒に乗ってテキトーなスペース見つけて置いとくだけ。 
輪行なんてめんどくさいこと必要なし。切符も普通に大人一枚。
手を真っ黒にして肩を痛めながら運ぶ日本での輪行がアホみたいに思えてくるほど簡単でした。

ジョージとは途中の駅で別れて自分はLime Street へ向かいまた雨の中を走って帰宅。
朝八時に家を出て帰ってきたのは二時ぐらい。ほんの半日とは思えないほど楽しい時間でした。

来週の土日も活動するらしいので是非ともお邪魔したいと思います。

いやー、行ってみてよかった。