【レビュー】BOSE Ultra Open Earbuds|骨伝導と比べた音質と、半年で手放した理由

【レビュー】BOSE Ultra Open Earbuds|骨伝導と比べた音質と、半年で手放した理由 レビュー

4年以上愛用した骨伝導イヤホンAeropexがそろそろ寿命。最新機が出たと聞いて一度は購入ボタンを押したものの、直後後輩からお勧めしてもらったBoseのオープンイヤー型イヤホンがかなり良さそうだったので心機一転乗り換えてみる事にした。

ざっくり結論からまとめると

  • 耳が小さくても圧迫感なく装着可
  • ファームウェアのアップデートは必須
  • 音質はオープンイヤーとしては最高レベル
  • ただし音色はゴリゴリのBOSEサウンドなので好みが分かれる
  • 半年ほど使ったが、BOSEサウンドの濃さと着脱の手間が合わず最終的に手放した(理由は記事後半)

〈追記〉

BOSEサウンドが合わなさすぎて、結局使うのをやめてしまった・・・。半年使って手放した理由は、記事後半の「半年使って手放した理由」にまとめている。

概要

BOSEの耳を塞がないオープンイヤー型の無線イヤホン。

価格はほぼ4万円と、このタイプにしてはかなりいいお値段で、ノイズキャンセリング最強と名高い同社のQuietComfortよりもさらに高価。Amazonだと10%ポイントがつくとはいえ、正直高い。

装着感

耳たぶに巻きつけ磁力で固定する耳輪型。

慣れるまでは片手での取り付けが難しく一体型のAeropexに比べると手間はかかるが一度つければ安定感は抜群で首がもげるほどヘドバンしても微動だにしない。これなら直接剥ぎ取らない限り勝手に取れることはなさそう。

顔はでかいのに耳だけ小さい自分にとって外耳に押し込む最近の完全ワイヤレスイヤホンはどれも圧迫感が強くて敬遠していたが、Ultra Open Earbudsは耳たぶを挟んで固定するので耳の内部には音の出るスピーカー部が軽く乗る程度で不快感は全くない。よほど特殊な形状をしていない限り大丈夫だと思うが、出音部が耳の穴(鼓膜)にむけて配置されなければ音が聴こえないので、なるべく購入前に視聴してみたほうがいいと思う。

見た目

ワイ「どう?」

妻「変」

自転車用ヘルメットとの併用

ヘルメットやサングラスなどとは干渉せず、下ハンでもがいても装着位置がズレたりすることはない。

多少の風切り音は気になるものの、聴こえる音楽の情報量はAeropexとは比べ物にならないくらい濃密。

基本的に自転車での使用はサイクリングロードでのチャリ通時のみで、音楽よりも海外のニュースや帰路で野球のラジオ中継など、あまり音質を気にせず情報だけ聞き取れればオッケーな場面が多いので個人的には必要十分。

使用感

電車通勤で3日間、毎日1時間半ほど使ってみた。

操作性

ボリュームや曲送りは左右に一つずつ付いている物理ボタンで行う。サイズは大きめで明確なクリック感もあるのでかなり押しやすく、作業用軍手をつけた状態でも問題なく操作できたので冬場も安心。

ボタンは左右それぞれ一つしかないので長押しや連打を併用した複雑なクリック操作が必要になるが、Shokzの小さく隣接したボタンに比べれば誤操作は少なくてすむので、個人的にはUltra Open Earbudsのほうがかなり使いやすい。

ファームウェアのアップデートは必須

購入直後にペアリングして耳にかけると無音状態での「サーッ…」というホワイトノイズがかなり気になった。これが仕様なら嫌だな、と思ったけど、色々調べてファームウェアのアップデートで改善された模様。

思ったよりインストールに時間がかかった

専用アプリに機器を登録してBluetoothを接続した状態でアップデートをかけると、かなりゆっくり1時間弱かかってダウンロードを終えアップデート完了。ホワイトノイズは全く聞こえなくなった。

バッテリー充電

充電は付属のケースにUSB-Cを接続して行う。イヤホン本体に強力な磁石が内蔵されていて、向きだけ合わせてテキトーに置くとパチっと決まった位置に収まるので使い勝手がいい。

最近のこの手のイヤホンはどれもそうなのかもしれないけど、ケースに戻すと即充電が始まるのでケースのバッテリーが尽きるまではイヤホン本体は常時強制フル充電になる。バッテリーへの悪影響がなければいいが、とりあえずケースの充電を使い果たしイヤホン本体のバッテリーをある程度消費するまでは充電は控えておこう。

それとこのケース、小さい上にキーチェーン用のホール等はなく、突起も滑り止めもなにもないので少々扱いにくい。知らないうちにポケットから飛び出ていきそうで怖かったのでカラビナ付きのラバーケースを導入した。

一番の問題はいつまでなくさずに使い続けられるかってことなんよな…

Bluetooth接続

iPhoneとの接続は安定していて全く問題はないが、家のテレビ(Sony Bravia)とは相性が悪く接続後しばらくは音声が乱れることがある。10分くらいすると落ち着いてきて、その後はほとんど気にならなくなったが、翌日には再発。ファームウェアアップデートのあとでも発生したのでしたので何かしら問題がありそう。自分は試しにやってみただけで実害はないが、家で複数機器に接続したい人は要注意かも。

音質

聞いた瞬間に笑ってしまうくらいの典型的な「ザ・Boseサウンド」

オープン型だしもうちょっとこう薄味というか、無難な感じになるのかと思っていたけど、いわゆる「生音っぽさ」とは全く無縁な、高音から低音まで極めて人工的に音圧をブーストされた化学調味料てんこ盛りな特濃音空間が展開される。

正直に言って音の傾向は全く好みではないけれど、絶対的な音質はShokzの骨伝導含め従来のオープン型イヤホンとは勝負にならないくらい良い。耳の穴を塞いでないから当然外部の音は聞こえるけど、鳴ってる音楽も高音から低音まで全部ちゃんと聴こえる。

骨伝導のAeropexは「いい音でなってるBGM」って感じだったけど、Ultra Open Earbuds はちゃんとしたスピーカーを正面で聴いているような情報量と空気感がある。オープン型でまさかここまでダイレクトに音を鳴らしてくるとは思ってなかった。

音色が好みでないのが残念だけど、少なくともshokzの骨伝導イヤホンよりは音がちゃんと出てるし、そもそも外でもいい音で聴きたいという時は(夏以外は)Momentumという選択肢があるので、オープンイヤー型に関しては音の好みより使い勝手を優先することにした。

半年使って手放した理由

骨伝導イヤホンなどと比べても音質が良く、これはもうながら聞きホンの理想形やんけ!とワクワクしながら使い始めたが、結論から言うと所謂BOSEサウンドがあまりにもキツすぎて出番が減り、半年ほどでギブアップしてしまった。

オープン型としての音質は決して悪いイヤホンではない(というかほぼベスト)のだけど、あまりにも好みに合わなかったのと、そもそも両耳別体型の完全無線イヤホンってやつがズボラな自分にあってなさすぎた…

BOSEサウンドがキツすぎる!

BOSEといえばあの独特の低音が特徴。これが好きでBOSE製品を選んでいる人も多いと思う。が、正直言って自分はもとからこの音が好きではなかった。でも今回のULTRA OPEN EARBUDSフルオープンのイヤーカフ型だから、いくらBOSEと言えどもそれほど極端な出音にはならないだろうとたかを括って視聴無しで購入したところがどっこい、今まで聞いたどんなBOSE製品よりもBOSEらしいブリブリとしたブーミーな低音が響き渡っていた。

特に自分が好きなフォーク系の音楽との相性が壊滅的で、ギターやボーカルのシンプルな音空間を化学調味料マシマシのドーピングされた低音がマスクしてしまっていて余韻も何もあったもんじゃない。

 

ただ、「音質」自体が悪いわけじゃない。

鳴ってる音の情報量はShokzの骨伝導やそこらのオープン型とは比較にならないし、好みさえ合えばむしろオープン型としては桁外れの性能を持っているとも言えるが、とにかく自分の好みや聴く音楽との相性が壊滅的に悪すぎた。

しばらく使ってりゃ慣れるかと思ったけど、やっぱあかんかったわ…

 着脱が思ったより手間!

両耳に独立して装着するタイプの無線イヤホンは初めてだったが、これが案外つけ外しが手間で面倒だった。左右がバンドでつながっているShokzの骨伝導ホンだと片手でつけ外しもできるし、使わないときはひょいと首に引っ掛けておくだけで良かったので様々な場面で重宝したけど、ULTRA OPEN EARBUDSはいちいち両手で外してケースに収めて…と、一度足を止めて落とさないようにゆっくりと作業する必要がありかなりのストレス。本格的なリスニング用途ではなくあくまでもながら聴きのためのガジェットなので、このあたりの使い勝手の悪さで一気に使用頻度が落ちてしまった。

 ケースが邪魔!

使用中、常にこのケースを持ち歩かなければならないのも、すぐモノをなくす自分としてはストレスだった。

ポケットに入るっちゃ入るがそこそこの厚みがあるので出っ張ってカッコ悪いし、座るときには邪魔になる。

カラビナをつけてベルトフープに通そうとしたけど、それもなんかダサい。結局カバンの中に放り込むが、そうするとイヤホンを外したときにいちいちカバンからケースを出して中にしまって…と更に着脱に時間がかかる。

別にこれはULTRA OPEN EARBUDSに限った話ではなく、昨今の完全ワイヤレスイヤホンすべてに当てはまることなんだろうけど、ズボラな自分には携帯がかなり面倒で結局使わなくなってしまった。やっぱヘッドホンしかりShokzしかり、外して首にヒョイと掛けて置けるのが一番やな。

Ultra Open Earbudsが向いている人・向いていない人

向いている人

  • BOSEらしい厚い低音が好き
  • オープン型でも音の情報量にこだわりたい
  • 耳が小さく、耳の穴に押し込むイヤホンが苦手
  • 自転車やヘルメットと併用しても外れにくいものがいい

向いていない人

  • フォークやボーカル中心の素朴な音が好き
  • 片手でサッと着け外ししたい、使わないときは首に掛けておきたい
  • 充電ケースを持ち歩くのが面倒

着け外しの手軽さを優先するなら、左右がバンドでつながったShokzの骨伝導・オープンイヤー型のほうが向いている。自分も結局ながら聴き用はShokzに戻った。

あとがき

4万円近い価値があるかどうかと言われればかなり微妙だし、普通に音楽聴きたいだけならもっといい選択肢がなんぼでもあるけど、耳をふさがないオープン型としては現状最高峰の音質だと思う。

ただ自分には、音も使い勝手もどうにも馴染めなかった。無念。そもそも最近主流の完全ワイヤレスイヤホンってやつが向いてないんだなということがわかったのは大きな収穫だった。

 

おしまい

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