新たに発売されるSONYのフラグシップワイヤレスイヤホンの新型WF-1000XM6の試聴機を聴く機会があったので、手持ちのTechnics EAH-AZ100と聴き比べてきた比較レビューをサクッとまとめておく。各社ハイエンドのワイヤレスイヤホンを比較検討している人は是非参考にしてほしい。
結論から言えば、音質は圧倒的にWF-1000XM6よりEAH-AZ100の方が良かった。より高音質なイヤホンを求めている人なら、よほどのこだわりが無い限りAZ100でいいと思う。安いし。
SONY WF-1000XM6 について
SONY WF-1000XM6は、発売以来トゥルーワイヤレスイヤホン市場を牽引してきたSONYの1000Xシリーズの最新フラッグシップモデル。

2019年のXM3あたりからノイズキャンセリング性能と音質のバランスで一躍トップモデルに躍り出て以降、バージョンアップを経るごとに性能を着実に上げている。国内シェアもかなり高く、街中で見かけるハイエンドモデルとしては最も多いと思う。
個人的にはM4を試したけど耳に合わず、M5は小型化して装着感は良くなったものの、昨年後発で登場し各所で話題をかっさらったTechnics EAH-AZ100に音質面でかなりの差を開けられてしまった印象。
自分もAZ100は購入以来外出時は肌身離さず愛用するほど気に入っており、以前レビューした通り現状最高峰のイヤホンだと思っている。
今回の1000XM6は国内最大手の意地でAZ100の牙城を崩すことができるかと期待していたが、その結果は正直残念なものとなった。
WF-1000XM6 VS EAH-AZ100 音質比較
細かなスペックや操作性は他所の大手レビュワーに任せるとして、ここでは自分が実際に聴き比べた1000XM6とAZ100の音質の違いに絞ってレビューする。

まず一聴してはじめに感じたのはAZ100に比べて1000XM6が作る音の空間表現への違和感。これはXM5のときも感じたんだけど、楽器にしてもボーカルにしても鳴っている音が必要以上に反響して、なんだかいびつな形のホールで演奏を聴いているような印象。良く言えば迫力を感じると言えなくもないけど、AZ100の広がりがあって楽器の最後の余韻まで遠くへ伸び切るような抜けの良さを知ってしまうとこの不自然さがどうも気に入らない。
初めから音に立体感の薄い打ち込み系の曲なんかだとそれほど気にならないので、最近の音楽の傾向に合わせて狙ってやってるチューニングなのかも知れないが、アコースティックや女性ボーカルのクリアさは大差でAZ100に軍配があがる。
1000XM6で秀逸だと感じた点としては、低音の迫力と制動力がかなり高いレベルで両立されているところ。低音の締りの良さ(減衰の速さ)という点ではAZ100も素晴らしいものがあったけど、1000XM6はそれに加えて塊感のあるリアルな実体感を感じることができた。
前作の1000XM5も低音の量感という意味では同程度あったものの制動が弱く音の輪郭の描写が甘い印象があったので、M6ではこの点が最も大きく改善されたところだと思う。
が、正直XM6になっても5と同じく低音が出音全体をうっすらマスクしているような無線機特有の曇りのようなものはまだ残っており、音の解像度でもAZ100がはっきりとリードしている。
何度か付け替えて交互に聴いてみたけど、音質云々以前にAZ100の方がより小さい音量で楽器やボーカルが明瞭に聴き分けられるし、出音の精度という点でかなり大きな力の差を感じた。
…いや別に1000XM6が特別悪いってことは無いと思うんだけど、ちょっとAZ100の音が良すぎるんだよな。
確かに能書きにもあるIRIS OUTみたいなガチャガチャした最近のJ-POPとかをノリよく聴くって点だけに絞れば、1000XM6の方が向いてるといえなくもないけど、それにしたってガナリ声の奥のドラムに耳を向ければAZ100の方がよく聞こえるしなあ…
これSONYの開発陣も相当苦労したんじゃないだろうか。
と、AZ100をべた褒めしているけど、やっぱ有線に比べると格の違いがある。iPhoneに有線ジャックが残ってたらたまにはER-4Sあたりを使いたいな、と思うことはある。
ノイズキャンセリング・外音取り込み機能について
ノイズキャンセリングについてはやはり1000Xシリーズのお家芸というだけあって素晴らしい性能…だけど、正直音楽流したらAZ100とそれほど大差はなかった。

SONY
逆に外音取り込み機能に関しては、これは手放しで絶賛できる。凄い。イヤホンマイク特有の気圧の違いみたいな違和感をほとんど感じないものすごく自然な音。AZ100のトランスペアレントモードに不満はなかったけど、1000XM6のそれは明らかに格が違う。
自分がこのモードを殆ど使わないから大したメリットにはならないんだけど、今回の視聴で一番衝撃を受けた部分だった。素直に凄い。
外観
自分はもう購入することはないから別にいいんだけど、このケースの外観、これは、ダサくない…?

最初見た時小学校の頃に使ってた2段弁当のおもちゃかなにかかと思った。
確かに違和感って意味で人目は引くけど特に高級感もないし、無駄にデカいし、正直スベってる感じがする。大丈夫かSONY。
まとめ
というわけで期待していた1000XM6だったけど、音質面ではAZ100にはまだまだ及ばないという残念な結果になってしまった。というかAZ100がちょっと時代を先取りしすぎてたんだろうな。SONYの力を持ってしても今世代で凌駕することは難しかったようだ。次に期待!
(でも外音取り込み機能の音の自然さだけは本当にすごかったよ。)
おしまい































































































































コメント