Beyerdynamic DT880&990のイヤーパッド交換方法|音質変化と使用感など

ヘッドホン

数あるヘッドホンの中でも最も稼働率が高く気に入っているのがBeyerdynamicのDT770 / 880 / 990の三兄弟シリーズ。

スタジオ定番として知られるけれど、自分はオーディオリスニング用として解像度の高さと締まった低音、ドイツ感溢れる無骨な見た目も気に入っている。

一番お気に入りなのは770系なんだけど、今回交換したのは880と990の2つ。稼働率はそれほど高くないけど、購入から15年近く経って流石に限界が来ていたので、両方まとめて交換しておく。

交換のサイン

こちらが交換前の2台

ベロアパッドの色が全体的に焼けてくすんでいる。

外して並ばてみればその厚みの違いは一目瞭然。

見た目は別に気にしなければどうということはないけれど、これだけ厚みが違えばドライバーと耳との距離が近くなりすぎて音質にも大きく影響しそう。それほど長時間使用することもないけどクッション性も落ちているはず。(DT990proの劈く高音は、好きだけど自分は30分が限度だな)

交換用イヤーパッド

純正品はサウンドハウスなどでも買えるけど、高かったので社外品で。パッケージの都合で楕円形になってるけど、ちゃんと丸。

右が純正。

ベロアの質感はいまいちわからなかったけど、裏面の構造が微妙に違っていて、純正品の方は穴開きの奥は表面のベロアがなくスポンジに直接接着している。

また、振動板を覆うスポンジの素材は明らかに純正のほうが高級感があり、スポンジの密度が高い。左のサードパーティ製はスカスカの上にそもそものサイズが大きすぎるのでハサミで縁を多少カットする羽目になった。

交換手順

まずは古いパッドを外す。指でつまんで、カップの溝からぐいっとめくり上げる。

振動板を覆うスポンジは円形のプラスチックで留められているので、イヤーパッドに付属してきたプラ棒でこじって外す。

するとドライバーがポコっと落ちてきた。

ここがヘッドホンの心臓部。

DT770 / 880 / 990 はインピーダンスに差はあれど基本的に全て共通のドライバーを使用しているらしく、それぞれのハウジングや周囲のダンピング材であれだけの音の違いが生まれているのかと思うととても面白い。

ちなみに880proの場合、ドライバーをめくるとハウジングの中心に穴開きの吸音材が。

パッドのヘタり方に比べて、ドライバー周辺には全く汚れやくすみもなく健康そのもの。15年くらい前に中古で買ったんだけど、このちょうしなら楽に30年は使い続けられそうだ。大事に使おう。

一方こちらはDT990 pro。こちらも吸音材があるが、880よりも小さく中心の穴も大きい。でもこれだけの違いであんなに音が変わるものなのか。

大きすぎるので整形したスポンジをプラの留め具にセッティングして、本体にパチンパチンと戻せば交換完成。

あるべきボリューム感を取り戻した。

交換後の変化

ドライバーが耳から離れたせいか、明らかに低音の膨らみが増した。いい変化かと言われると正直微妙で、音が少し曇ったような気がするが、使っているうちにまた慣れてくると思いたい。

…が、あるいはやはり純正品でないと本調子が出ないものなのだろうか。しばらく使ってみても違和感が強ければ、純正に変えてみよう。結論として、社外パッドでも十分使えるけれど、やはり純正の安心感は強い。長く付き合うつもりなら純正をおすすめしたい。

おしまい

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