欲しい欲しいと思いながら長年先延ばしにしていたアイテム、冬用SPDシューズをついに購入しました。

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Fizik Terra Artica GTX

現在のメインシューズとしてFizikのTerra X5をかれこれ2万キロ以上愛用していますが、そのFizikからちょうど今年の秋に防水・防寒を謳う新モデルが発売されたので、これ幸いとゲットしてみました。

ざっくりまとめ

  • 足元温いってええぞ…
  • フィット感は夏用TERRAと比べてちょいキツめ
  • 重量はノーマル靴+カバーよりわずかに重い
  • 防水性は問題無し
  • 防寒対策にはなるが極寒対応では無さそう
  • 歩きやすいがペダリングは少し難あり


ノーマル版のレビューはこちら


足元が温いって、いいぞ。

自転車を趣味にして十余年が経つけど、これまで靴に対するこだわりがほとんどなくて、基本的に夏用のSPDシューズ一足でどんな場所も行ってました。

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真冬のオールナイトライドとか、雪道を押し歩く雪中行軍もゴリ押しで。気休めにもならんトーカバーはどこかの雪に埋もれて消えた。

 

ところが昨年末、山岳サイクリングで自転車担いで山道歩くのにもっと踏破性が欲しいという狙いから、シマノのXM9という登山用SPDシューズを導入。

実際履いてみて一番感動したのは、山道を歩けること以上にその保温力の高さ

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氷点下の山を下っても足先が冷えない。「足が温い」ということがこんなにもサイクリングを快適にするのか…と初めて実感することに。

それまでは雪道歩けば当然水没するし、ライド後半は足先の感覚なんかなくて当たり前。

厳冬期北海道ツーリングのような命に関わる冬ライドはしないので、つま先が多少霜焼けになるけどまあ仕方ないかー程度に思ってたけど、一度この心地よさを知ってしまったらもう戻れねえや…

 

購入動機:冬のロードシューズとして

ただ問題もあって、このXM9はそもそもが登山用のシューズなので紐での着脱が毎度面倒だし何より重い。

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片方592g、両足で余裕の1kg超え…

流石にペダリングへの影響も大きく、ロードバイクでのロングライドに利用するには憚られる重さだったので、もうちょっと軽量でかつそこそこ温かいシューズはないものかと思っていたところに普段使いのFizik TERRAシリーズからArtica GTXが発売。ざっと調べてみても自分の使い方に合いそうだし、悪いものでもなさそうだったので購入を決めました。

 

スペック&重量

TERRA ARTICA GTX
  • GORE-TEX インシュレーテッド・コアラ メンブレン
  • クロージングシステム:ベルクロ+BOA L6
  • アウトソール:X5 ナイロンアウトソール、ラバートレッド(スタッド取付可能)
  • 剛性指数:5
  • 参考重量:432 g

自分が購入したのはX5と同じEU43サイズ。

Fizik terra artica gtx black winter gravel racing mtb shoes

カラーはパープルもありますが、無難に黒を選択。

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重量はクリート無しの実測で459g456g。片方タグ外し忘れてたから実質ほぼ同じか。

X5のときは重量詐欺がひどかったけど、こちらは概ねカタログどおり。

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ちなみに昨年まで使用していたパールイズミのシューズカバーが片足94gだったので、合計重量でいうとノーマルシューズ+シューズカバー(334+94=428g)ほうがわずかに軽い。

 

細部

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エクステリアは安定のGORE-TEX。この文字列だけで御利益がある。

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実は前モデルまでは自社開発の独自素材を使っていたようで、GORE-TEXの採用はこのモデルが初。なおその分定価は1万円上昇してます。

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足首のベルクロとBOA L6のストラップ。

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ソール形状はX5と比較するとこんな感じ。

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同じサイズでもクリートの取り付け位置はX5比で全体的に後ろ寄りになっていて最初戸惑った。

 

使用感

まだ通勤で300km弱ほど軽く使用した程度ですが現時点で気づいたことを。

フィット&サイズ感

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自分はご覧の通りかなり甲高幅広なのでBOAダイヤルで締め付けるとかなり圧迫感を感じます。最初はもうワンサイズ上にしておけば良かったか…と思ったけど、何度か履いてるうちにそれほどキツさ気にならなくなった。

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X5とインソールを比較。

写真では右のX5用が長く見えるけど、使い古して反ってるだけで実際の長さは横幅ともにほぼ同じ。

 

履きやすさ

冬用シューズで一番心配していたのがここ。

そもそもこれまでのノーマルシューズ+シューズカバー運用の何が一番イヤかというと着脱のたびに腰を下ろして足組んでジッパーをあわせて…というあの手間。朝のバタバタするタイミングで毎度ジッパー上げに悪態つくのはもう嫌だ…

冬用シューズなら解決だろうと思っていろんなモデルのレビューを見ると、どうも一部の冬用シューズは入り口が極端に狭く、脱着にかなり苦労するものも多いようで心配していましたが、その点Artica GTXは十分許容範囲内。

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さすがにノーマルシューズほど楽に履けるわけではないけど、つま先を突っ込んでからかかとのストラップを引っ張れば腰を下ろすこと無く一連の流れで履くことができます。

逆に脱ぐときも(多少コツは要りますが)片足のかかとでもう一方を抑えながらノーハンドで脱げるのでズボラフレンドリー。

 

防寒性能

自分はもとから足先がかなり冷えるタイプなので体感が当てになるかは微妙ですが、強風のなかマイナス1℃の河川敷を走ったときの足先は冷たくはないが、温かい・暑いというほどでもないといったところ。

1〜2℃程度までであれば体温の発熱が勝り、氷点下になると熱収支は徐々にマイナスになってゆっくり冷えてくる感覚があります。

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内側にはフリース生地。ノーマルシューズと比べると保温力は雲泥の差。

 

Fizik側から対応温度は発表されていませんが、使ってみた感じでは最低でも-5℃位が足が冷え

切らずに使える限界な気がする。

少なくとも冬の北海道や標高の高い雪山など、ガチの極寒環境で使用するには厳しそうです。

 

防水性能

完全防水のつもりで冬の山に突っ込んで「ごめん、あれ嘘😘」なんてことになったら死ねるので家で検証。

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風呂場で冷水シャワーをあらゆる角度から5分ほどぶっかけてみました。

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このベロのあたりの防水性が不安だったのですが、結果は全く問題なし。内部には一切染み込んできませんでした。

ただ足首側からの浸水には打つ手はない…どころか、構造上一度入った水が抜けないので足首周りの雨対策はノーマルシューズ以上に万全にしておく必要がありそうです。

 

ペダリング/歩行

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ソールはFizik基準で5/15と柔めでかなり歩きやすい反面、ペダリング時にはもうちょっと硬さがあればよかったかな。山歩きにはXM9を使うので、ロードメインのArtica GTXは個人的には剛性指数で7~8/15程度がベストだけど、このあたりはトレードオフだし特に現状でもバランスが悪いとは思いません。

ペダリング時には長めのベロが足首に当たるのが少し気になります。慣れるとそれほど問題は無いけど神経質な人には気になるポイントかも。ペダリング時のスムーズさで言えばノーマルシューズ&シューズカバーの組み合わせのほうが上だと思います。

 

あとがき

ひとまず自転車通勤で使ってみて気づいたことをまとめてみました。

本格的なロングライドではまだ未使用なので、また気づいたことがあれば追記します。