<2020-04-30>
※この記事はイギリス留学中の2012年、当時細々書いていたブログを再編集したものです。もうそろそろ時効ってことでゆるして

始まりはただのゆるポタ

自転車屋でもらったリバプールのサイクルマップのいちばん外側を走りに行ってみたらヒドい目にあったお話。
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イギリス版青看。黄色い三角なんだろう。

まずは市街地を北上してWarbreckあたりまで幹線道路の歩道をのんびりと。
結構大きな道だったけど、ふと歩道脇をみると…
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ちょっと目の上怪我してたけど元気に飛び跳ねてどっか行った。

この時はかなり驚いたけど、結局この日全部で四匹ぐらいのうさぎを見ました。
野良猫みたいな感じでうさぎがぴょんぴょん。流石ピーターラビット発祥の国。


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ところどころにこんな凸あり。スピード抑制かな。


Webreckから今度は東のKirkby方面へ向けて進む。
途中路上で地図を確認してたら買い物途中のおばちゃんが「道教えよか?」って話しかけてくれた。 
なんでも近くにサイクリングロードがあるらしく、言われた方へ言ってみるといい道が現れた
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ゲートになってます。
車来ないけど中学生ぐらいの地元の子らがバイク乗る練習してた。
 

そしてKirkbyから今度は南下してKnowsleyの方へ行こうとすると、遠くの方に何やら異様なものが。

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何がどうなってそうなった…

近づいてみた。
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廃墟好きの気持ちがちょっとわかった。

どうやらこのビル、取り壊し途中に何らかの事情で放置されたものらしい。
近くには錆びついたブルドーザーとかも打ち捨てられてて、薄暗い曇天とも相まって異様な雰囲気に包まれていた。
 

ナショナルサイクルネットワーク

気を取り直して再出発。海岸沿いへ向けて南下。
地図上でサイクリングロードを見つけたので行ってみた。
入り口には看板が。
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国中めぐってる!!すげぇ!!

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これは笑った。 イギリス人ってこういうとこ面白い。

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ゲートその二。

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途中トンネルもあり。こういう道大好き。

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これも一応サイクリングロードの一部。右上の落書きェ…


海岸沿いまで降りてくると、そこには大きな空港John Lennon Airportが。

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コレ撮るためにしばらく待った。

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菜の花の向こうに管制塔。

ここまではほんとにのどかな、まさにポタリングと呼ぶにふさわしいほのぼのとしたライド
あとはこの海岸沿いの道をおうちに向けて帰るだけ…と思ってた。

空港不法侵入

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確かに地図上には道がある。
ここまでのルートでも↑と同じ青い点線の道を通ってきたし、どれも未舗装ながらいい道だった。
海岸沿いの綺麗な景色を夢見て白道からの分岐地点まで行ってみると…

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あれ?

いや、でも舗装が荒れるぐらいは今までもあった。浜辺に出ればちゃんとした道が…
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…あれれ?

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と、とりあえず飯でも食って落ち着こう。まだ慌てる時間じゃない。

 この時点ではまだ地図を信じてた。外国だからこういうこともあるだろう、しばらく行けばちゃんとした道が現れるさ、と。

ということで、人っ子ひとりいない海岸をチャリ肩に担いで歩き始める。
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 一人で撮るセルフタイマーの虚しいこと…

満潮時であればこの道は完全に水没するため諦めて戻っていたはずだが、この時は運悪く引き潮。
 地図を信じてチャリを担いでとぼとぼ歩くも一向にまともな道が現れる気配はない。

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 足場は悪くなる一方で、既に靴はドロドロの水浸し。気づけば一時間ほどこうして歩いていた。心なしか徐々に潮が満ちてきた気もする。精神的にも体力的にももう引き返す事はできない。
正真正銘背水の陣。そして更に進めば道は完全に消え、ジョンレノン空港からの排水によるヘドロのぬた場と化した。(写真取る余裕なんてなかった)

割と真剣に身の危険を感じ、必死の思いで蔦の絡まるがさんばらのかき分け丘を目指す。
もう地図なんて知るか。
いまじんおーーーるざぴーーぽーーーー!!!!と半ば狂ったように叫び散らしながら空港の先端まで道無き道を進むと…
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左下に微妙に穴開いてる。
 
このフェンス見えた時、助かった…て本気で思った
当然乗り越えて空港敷地内にお邪魔し、さらにそのまま斜めに突っ切る!!!
 
もう二時間も自転車を担いで歩いていたため肩は内出血し足は泥まみれで手のひらは切り傷だらけ。新しい自転車も傷だらけ。既に時間は午後八時前で日没が近づいている。
 
火事場の馬鹿力とはまさにこの事、自転車とサイドバッグ担いでるのが嘘のような速さで最後のフェンスを乗り越え遂に…!!

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滑走路へと侵入したのである!!(写真はもう出たあと)
 
そして遠くの建物からパトカーらしき車が接近…
 
本気で撃ち殺されるんじゃないかと思ったけど、両手を上げて涙目で泥だらけの足と傷だらけの手を見せながら事情を話したら笑って滑走路先端の非常ゲートを開けて出してくれました。
もうね、死ぬかと。

我ながらものすごい経験が出来たと思う。
思うけど、もう二度とごめんです。
 
今回の教訓。
 
地図を過信するべからず。